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”できないなりに、やってみる”からこそ面白いものが生まれる。

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Hiroshi Yoshida

2016-03-12

僕自身も、最初はシンガーから始まり、ギターを弾き始め、バンドでのライブから一人での弾き語りライブにチャレンジし、プロデュースワークに関わるようになってからアレンジもやるようになりました。もちろん最初っからすべて得意だったわけでも、やれる自信があったわけでもありません。

芸術に正解はない。ルールに沿ってうまくできることより、やってやるという情熱が勝ることが沢山ある。

もちろん、基礎を抑えた上で、いろいろな表現をしていくほうが伝わりやすいものにはなっていくと思います。そういうことについては以前も書いていますね。

”普通のこと”を積み上げていくうちに、普通でないものが見える。

でもやっぱり一番大切なのは熱意、夢中になって取り組めること、心から楽しいと思えること。そういうことの中に、人にはできない特別なエネルギーが含まれているものだと僕は思います。

そういう意味で、なんでもできると思ってやってみる、という精神はとても大切。

やったことがないことを、できないと思ってしまうのは当たり前。それは既存のルールに沿って”うまく”できないという意味であって、かならずしも”うまい”ことが魅力なのではない場合というのはとても多いです。

そして、その”うまい”のレベルというのもそれぞれ。僕だって、何十年もやっているようなベテランアレンジャーさんのアレンジを聞くと、こんなのできない・・と尻込みしてしまうことは多々あります。かといって、今できる自分のスキルで精一杯やったものが劣っているとか、そんなことはないはず。

ある人が聞けば、ああ、こんなことも、あんなことも知らないでやってるのか、と思われてしまうのかもしれませんが、そんな時こそ、芸術に正解はない、ただ心が震えるかどうかが正解を決めるんだ、ということを信じて、ただ自分の感覚を研ぎ澄ませてやり切りましょう。

きっとその先に、あなただけのオリジナリティが見えてきますよ。