title image

声質とか声の良さって才能ですか??

image

Hiroshi Yoshida

2015-10-31

声質は生まれ持った才能なんでしょうか?

とか良く聞かれますが、歌声に関して言うなら、誰かと全く同じ声にすることは不可能ですが、練習によって同じようにいい声にすることは可能だと思います。

人それぞれ、体という楽器の形が違うのでその固有の音というのは変えようがないのは事実です。でも、誰かお手本にしたい人の歌い方と同じ体の使い方が出来たら、全く同じ音は出なくても、同じように心地いい歌は歌えます。

そしてその歌い方ができたら、ああこういうことか!とつかめるはず。

いろんな人のマネをして練習していく中でこれはとても大切な感覚で、表面的な音や特徴だけをマネするととってつけたモノマネになってしまいますが、より本質的な部分をマネしようとすることで、なぜその歌手はその歌い方なのか?その歌い方が気持ち良いのか?ということを知ることになるでしょう。

その感覚はあなたの体やあなたのセンスでつかんでもらうしかありません。僕が歌を練習する時、”良い声が出た”と思う基準は自分の体の感覚として気持ちいいかどうか、それが絶対的な基準です。

だから、例えばマイケルジャクソンの声が最もいい声です、というようなことは言えません。

誰でも、自分の声という楽器のポテンシャルを最大限に引き出し、その楽器に無理な負担をかけることなく自由に鳴らすことができたら、きっと表現力は何倍にも広がって違う世界が見えると思うのです。

声質は才能ですか?と聞いてくる人は、自分の声質があまり好きではない、と感じているのかもしれませんが、それは歌い始めて間もなく自分の声を録音して聞いてみたりすると誰もがぶち当たる壁です。

それは単純に自分の声を聞き慣れないせいだったりもするし、歌というのはどんなパートより耳に入ってくる上に、自分の声というのは他の人の声よりも気になるので余計に厳しくみてしまうので、あまり好きになれない気持ちもわかります。

でもそれは多くの場合、声質の問題ではなく発声や歌の技術の問題なのだと思います。

レッスンであなたの声のいいところを生かしたまま、より感動的な歌が歌えるように手助けしていきますよ!!