共感を得る歌詞を書くためのアイデア。

昨日の続きで、歌詞の考え方について。共感を得るような歌詞、というのはJ-POPにおいては特に大切な要素になっていますが、そのために必要なことはどんなことでしょうか??

弱さをさらけ出すこと。全力で生きること。

歌詞を書く上でありがちなのが、理想的な自分を描いてしまうこと。かっこ悪い部分、汚い部分、そういうところを出すのは恥ずかしい、という思いがやっぱりどこかにあるんでしょうか。

人は誰しも、何らかの劣等感や不完全さ、生きにくさを抱えながら、それでも何とか自分の居場所を見つけて精一杯生きている。

その現実を直視せずに、自分は理想の人生を生きているような設定にしても共感を得れないのは当たり前。

逆にいうと、本当にそういうコンプレックスやネガティブな発想を持たないで生きてきたような人は、共感を得難い部分があるのかも。

それは確かに理想的ですが、やっぱりそんな風に生き続けられる人は稀なのです。だからこそ、みんなに共感される歌詞を書ける人は、何らかの劣等感を生きながらでも全力で生きようとする、そんな自分自身の姿を描いている人が多いのかもしれません。

そう考えると希望が湧いてきませんか??リア充すぎて全てが順風満帆に生きていけたら素晴らしいけど、結局この世界では誰かと一緒に生きていくしかありません。

そんな中で一番共感を得やすい人、それは何らかのマイナスを経験してきている人なんですね。

失敗をネタにする。

一番わかりやすいマイナスは失敗経験ですね。失恋、フラれた、なんていうネタはとっても多いですよね。夢を諦めた、諦めそうになった、そういう小さなことも失敗かもしれませんし、

誰かを傷つけた、仕事で叱られた、大事な約束を破ってしまった、そんなことも失敗かもしれません

いずれにしても、”心が動いた瞬間が歌が生まれる瞬間だ”

と僕は思っていますが、何か日常と違う行動を起こした瞬間、ドキドキした瞬間、そんな時の情景は歌詞にしやすいですね。

自分には当たり前すぎることも歌詞にすると面白い。

たとえば何の変哲もないコンビニのバイトをしているとして、そんなこと歌詞にならないだろう?と思うかもしれませんが、逆にそこで起こる小さなことは誰もが想像しやすいドラマになる可能性があります。

逆にちょっと変わった仕事だったりするとみんながイメージしにくいですよねw だから、普通である、ということは裏を返せば普遍的である、ということ。そこに潜んでいるドラマを掘り起こせば、みんなに”ああわかる”と思ってもらえる歌詞にできる可能性があります。

家族や恋人が何気なく言った一言、とか、しぐさとか、日常の風景とか。そんな当たり前すぎて、誰にでも起こりそうだけど改めてみると幸せだったり、いろんな意味をもっていたり。

そんな事柄を改めてドラマチックに捉えてみるのも面白いかもしれませんね。

小説、映画などで印象に残ったシーンを言葉にしてみる。

いい歌詞を書く人は小説などよく読んでいたりします。そういう中から着想を得たり、情景が浮かぶ言葉をストックしたりしているのだと思います。

そんなこんなで、いろんなネタが頭にたくさん詰まった状態で、これとあれを繋げてあーでもないこーでもないと考える作業が一番大切なわけですが、そう簡単にそれができれば誰も苦労しないわけでw

作曲も同じですが、ある程度のフォーマット化された歌詞の形のようなものはずっとやっていればいくつかできてくるようなきがしていて

そういう自分なりの形ができるまではいろいろな人の歌詞を参考にしながらひたすら考えていくしかないですね。

やっぱり好きなアーティストがよく使う言い回しとか言葉は自然とたくさん浮かんできたりするようになるし、それと似たような構造とかテーマも浮かびやすくなると思います。

そんな意味でも好きなアーティストのコピーをすることは基礎として大切。少しづついろんな人の真似をしながら積み上げて生きましょう。

この記事を書いた人

吉田 博
吉田 博
2004年、早稲田大学政治経済学部卒業後に歌を志す。メーカー営業マンとして働く傍ら2010年久保田利伸全国ツアーのコーラスメンバーに選出され脱サラ。楽曲提供、全国全都道府県ギター弾き語りツアーなど敢行。西野カナ"Dear Bride"、"Esperanza"、"beloved"他多数作曲(共作)、AKB48"M.T.に捧ぐ"作編曲、乃木坂46”光合成希望”作曲、XOX"ダイジョーブ"作詞作曲編曲など楽曲プロデュース。久保田利伸、嵐、堂本光一ツアーなどにコーラス参加。LIVEARTIST代表。

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