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声が出ない・・ストレスが声にもたらす影響。

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Hiroshi Yoshida

2016-04-22

精神的なショックや極度の疲労で声が出なくなる、失声症という病気もあるそうですが、やっぱり声は心の問題と大きく関わっているというお話。

声は、体と心の絶妙なバランスで成り立っている。

僕の尊敬するシンガーの先輩から伺った話で、今までのキャリアで一度だけステージで全く声がでなくなったことがあって、今思えばそれはストレスが原因だった、ということでした。

他の友人でも、ツアーのプレッシャーやら人間関係やらで全く声が出なくなってしまった人もいました。やっぱりいつ自分に降りかかってくるかわからないストレスの問題も、シンガーとしては気になりますよね。

こんな記事も書きましたが

声はメンタルが99%です。

因果関係は科学的によくわからなくても、メンタルが声に与える影響は計り知れないものがあると思います。

発声のやり方も、メンタルでだいぶ変わってしまう。

僕も昔、それまで特に問題を感じていなかった喚声点付近のF#くらいの音が突然ひっくり返りやすくなり、何か問題があるのかと思って病院に行ってみたけど異常ナシ。

言われたことは、”ひっくり返ると思って声を心でセーブしてしまうと、余計ひっくり返るよ”

これは、あながち間違いではないと思います。

今考えれば、喚声点付近の音を地声で引っ張って出していたので、連続して出していると疲労してコントロールできなくなってひっくり返るのは仕方がないと思います。

それまでは無理やりに出していても体力的に特に問題にならなかったのが、疲れなどで支えきれなくなったのかもしれませんね。

ただ当時はそんな知識もなかったので、ステージに出るのが不安でしょうがなかったです。

声のためにも心と体のバランスを保とう。

そして当時は、生活もめちゃくちゃで運動もしていなかったし、深夜のイベントなんかでも歌ってたんですよね。やっぱり、そんな毎日ではそのうち限界が来ます。

ちゃんとしたものを毎日食べる、というのは一人暮らしではちょっと難しいかもしれませんので、食事は暴飲暴食にだけは気をつけて、普段から体幹トレーニング、ストレッチ、姿勢、呼吸、そういった基本だけを少しでも続けてみてはどうでしょうか?

やっぱりアーティスト、特に歌う人間は健康でないとどこかで必ず無理が出てきます。ステージに立つ、人に見られるという上でも、魅力的な姿をキープしたいもの。無理ない範囲で、生活の基本を見直していきたいですね。