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仮歌、バックコーラスを仕事にするために絶対必要な3つのスキル。

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Hiroshi Yoshida

2018-01-18

仮歌やバックコーラス、歌に関する仕事について興味はあるけど、どんな風に仕事にしていいのかわからない、という人がよくこのブログを見て、体験レッスンに来てくれるので、興味がある人向けにどんなスキルが必要かまとめてみました。

①必要最低限のスキルは当たり前の絶対条件。

まず、勘違いしてほしくないのは、コーラスとして仕事をする、仮歌として仕事をする、というのは普通に最低限歌える、というのが絶対的な前提条件です。

例えば仮歌なら、知らない歌を数十分で覚えてなんとか歌う、というようなこともあります。それができないような人はそもそも仕事にするのは難しいです。もちろんクオリティ的にはもっと時間が欲しいということはあるでしょうけどw

歌える、というのも基準が難しいですが、裏方の仕事の方が瞬時の対応力を求められるので、いろいろなことに対応できる柔軟さ、耳の良さ、器用さが必須。技術的に”上手く”ないと難しいです。

たとえば料理のプロになりたい!ということなら、何も料理ができない人でも修行として働かせてもらうことはできるかもしれません。

しかしそれはお店が将来性を見越して投資してくれているだけの状態。音楽の世界はとにかく競争が激しいので、スキルを持った人でも仕事に有り付けないのはザラ。それをいろいろな営業努力でつないでいくことで形になるんです。

下積みだから、歌えないけど修行と思って裏方の仕事をする、というイメージがあるかもしれませんが、それでもやっぱりある程度実力や才能がある人しか選ばれないのが現実です。

②営業努力を怠らず、それが苦にならないこと。

僕が知りうるなかで、音楽業界の大きな裏方の仕事、仮歌、CMソング、バックコーラス、などいろいろやっているシンガーの人で、人間的な魅力がないなーという人は一人も知りません。

人間的な魅力?というと難しいかもしれませんが、普通にこの人と一緒になら仕事したいな!と思わせるような要素というんでしょうか。

歌だけやたら上手い人、ビジュアルがとてもいい人とかならたくさんいるでしょう。それこそ、裏方の歌手の仕事はもともとアーティストとしてデビューしたけど残念ながらあまり売れなかったので裏方に回ったというような人も多いです。

そんな中でもずっと仕事をやり続けていく上では、その仕事をずっとやりたいんです!というような意思表示だったり、その仕事が回っている周辺で存在をアピールし続ける努力だったりがやっぱり必要。

それはある意味、お店が看板を出して、定期的にセールなどやったり広告を売ったりして集客する努力と一緒。そういうことを全くしなければ、もっとモチベーションが高い人があっという間に現れて仕事を取られることも。

だからやっぱり、この世界はずっと強い思いをもちつづけ、仕事があることに感謝し続けないと続けてはいけません。

③スキルを磨くのは当たり前。もっと人間力を磨け。

上記の内容ともつながりますが、自分が前面に出るアーティストと裏方の仕事で何が違うかというと、裏方はファンがいて、アーティストつまりクライアントがいて、その周りの人たちがいて、ようやく仕事をいただけるもの。

自分の意思でいろんなことを決定できるアーティストと違って、裏方の仕事は与えられた課題を完璧にやる、プラスアルファでいろいろなことを提案できるような存在でなければいけない。

時には理不尽な状況にも耐え、それでも主張すべきところは主張してただの便利屋にならないように(時にただの便利屋を求めている現場もあるのでそのへんは難しいですがw)存在感を出していかなければいけないので、より人間に対する気配り、空気を読む力などが必要になります。

なによりみんなと仲良くできること、そして現場をいい空気にできる人、そんな人でなければやっぱり売れっ子にはならないんだなあといろんな人を見ていて思います。

総じて、裏方でも一線でやり続けている人はやっぱり魅力的だし、フロントに立って歌ってもやっぱり素晴らしいシンガーだったりします。

そんなところを少し勘違いして、”自分はフロントに立つ自信がないから、バックコーラスくらいならできるかな?”というようなモチベーションで仕事を探す人がたまにいますが、おそらくそんなモチベーションでは裏方はなおさら務まらない。

表舞台で派手に活躍するアーティストとは違うけど、音楽を信じてやり続けた結果、自分なりの居場所を見つけて生きて輝いている、僕が知っている裏方のミュージシャン達はそんな人たちばかりです。

と、結構厳しいことを言いましたが、とっても楽しい世界であることは間違い無いので、興味がある人は体験レッスンで質問しにきてくださいね。