パフォーマンス、制作、PR・・全部自分でやれる時代が来た。


日本でもニコニコ動画のクリエイターなどは作品の全てを自分で手がけて公開し、ファンを掴んで生活している人がいますね。海外でもやはりスターが生まれて来ているようで。

水面下で帝国を築き上げるアーティストたち。「自分で全部やる」というパワーと美学 | Playatuner

楽曲のミックスマスタリングまで全て自分でこなし、PVまで制作するというクリエイターが現れて来ていますが、これも当然の流れだと思います。

僕もなんでも自分でそれなりにできるようにするタイプですが、何か一つのことをちゃんとできるようになると、他の分野でもカンが働くようになって、ソフトの使い方もすぐにわかったりします。

あとはセンス。自分が信じたイメージをどこまで信じられるか。どうしても技量の必要な表現もあると思いますが、それを使わなくてもできる表現もある。自分にできることの範囲の中でいかに人に伝わるものを作るか、そこの感覚に長けている人はやっぱりどこかで自分の作品を客観視する能力に長けている気がします。

全部一人でやることのメリットも確実にある。

僕はどちらかというとなんでも一人で完結させようとする傾向が強くて、逆に周りの人と協力しながら物事を進めるのが苦手だったので、それが良くなかった部分もたくさんあると今は反省しています。

でもこういうアーティストの例を見ていても、何か制作物を世に出す、という意味では一人で完結させるメリットは多いにある。それは何よりスピードが早いこと。

以前から、残るアーティストとそうでない人の違いは、作品の数が多いに影響しているということを書いてますが、たくさんの作品を残すという意味ではチームは不利。

多数で分業して、多数で拡散するからこそ広まる力も多いにあると思いますが、一人のアーティストとしてのスキルを極限まで高め、その高いスキルで素早くクオリティの高いものを出すことで成功したアーティストの例はたくさんありますよね。

先日たまたま箱根の彫刻の森でピカソを見て来ましたが、まさに最たる例。ピカソほど多作な作家は歴史的にも少ない。音楽家ではモーツァルトも多作かつハイクオリティな作家です。

たくさん作っているからこそすぐにできるようになる。

多くのものを作って来ているからこそ、イメージしたものをすぐに形にできる。そういう意味では、誰しもがしばらく経験を積めば、慣れないミックスマスタリングの作業だってできるようになるはずだし、ツールも相当進化しているし、好みの音を決めるのは結局自分。

映像だって、写真だって、小さいころからスマホに慣れ親しんでいる世代なら呼吸をするようにイメージしたものを撮れる人がたくさん出て来てもおかしくないでしょう。

逆に、専業のレコーディングエンジニアだからこそ気にしなければいけない部分っていうのも多くあって、例えばボーカルのレコーディングで必ずコンプレッサーをかけるのは、ボーカルが急に大きな声を出した時に割れたら困るという意味合いが大きい。

でもそれって、自分で歌を録音してたら自分で声を調整できますよね?僕はそうしてるし、ダメなテイクもすぐ撮り直せばいいからピッチ修正もしない。そうしてるうちにそれが練習になってうまくできるようになったり。

結果として誰かにとってもらうより圧倒的に早い。もちろん誰かにディレクションしてもらってよくなる可能性はなくなってしまうけど、自分のセンスを信じてリリース、ファンが気に入らなければ反省、そして再チャレンジ・・っていうサイクルをたくさん回せる方がいいっていう可能性もあると思います。

みんながみんな、全部自分でやる必要はないと思いますが、やれたら強い、ってことは間違いなさそう。そしてこれからさらに発展していくいろんなテクノロジーがそれを後押ししてくれるのも間違いないので、これは苦手、あれは苦手っていう意識は捨てて、何にでもとりあえず興味をもってチャレンジしてみるのもいいかもしれませんよ。

この記事を書いた人

吉田 博
吉田 博
2004年、早稲田大学政治経済学部卒業後に歌を志す。メーカー営業マンとして働く傍ら2010年久保田利伸全国ツアーのコーラスメンバーに選出され脱サラ。楽曲提供、全国全都道府県ギター弾き語りツアーなど敢行。西野カナ"Dear Bride"、"Esperanza"、"beloved"他多数作曲(共作)、AKB48"M.T.に捧ぐ"作編曲、乃木坂46”光合成希望”作曲、XOX"ダイジョーブ"作詞作曲編曲など楽曲プロデュース。久保田利伸、嵐、堂本光一ツアーなどにコーラス参加。LIVEARTIST代表。

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