プロを目指すなら、楽譜は読めて当たり前?

スクールでもよくある質問が、プロのミュージシャンを目指すなら楽譜は読めないとダメですか?というもの。皆さんの中にも、ギターを弾いたり歌を歌ったりするのは好きだけど、楽譜は苦手という人も多いでしょう。楽譜が読めるスキルって絶対に必要なんでしょうか?

ポップスの世界では、楽譜が読めなくても一流の仕事をしている人は山ほどいる。

一口に楽譜と言っても、普通学校で習うおたまじゃくしを1音づつ追っていく楽譜と、ポップスの現場でよく使われるコードネームとリズムがメインのリードシート的楽譜はちょっと性質が違います。

おたまじゃくしの方は、プロでも初見で演奏したりするのは苦手という人も多いんじゃないでしょうか。特にエレキギターなんかは、奏法的にも記譜するのに限界がありますし。

逆に、ポップス系のプロのミュージシャンなら、コードの方は初見で見ただけでいろいろな奏法が浮かぶという人が多いと思います。

そもそも、五線譜でかかれた楽譜というのは西洋のクラシックから来ている文化です。昨今のポップスの基盤になっている、アメリカ生まれのアフリカ音楽をルーツとした音楽は、そもそもが楽譜などない、歌で伝承されていったような音楽。

日本では音楽教育がなぜか西洋の音楽基準になってしまったので、楽譜が読める=音楽ができるみたいな意識が相変わらず根強いのかもしれませんが

世界のポップス界では、楽譜より音そのものでコミュニケーションをとりながら良い音楽を作っている人たちの方が主流といっていいと思います。

楽譜が読めると便利なことって。

楽譜が読めると何が得するのか?いろいろ考えてみると、

その場で知らない音楽を演奏できる。

これが一番大きいですよね。だから、演奏家の仕事をするなら、身につけておいた方がいいスキルといえます。

楽譜というのは、録音ができなかった時代の唯一の音楽を記録する手段だったわけで、さらに聴覚でしか確認できない音楽を、視覚で見えるようにしたという、記録手段としては、とても合理的でよくできている発明ですよね。

でも現実には、譜面で表現できる音楽のニュアンスも限定されるので、音を聞いてみた方が結局早い。だからレコーディングの現場に入ってじゃあこの曲のボーカル歌ってくださいとなっても、何回か聞かせてくださいー!といって覚える方が体に入りやすかったりします。

楽譜を正確に表現できているより、音楽のニュアンスに沿っていることの方が大切ですからね。そもそも、楽譜を書いた人も、あくまでガイド的に譜面を用意していて、そこまで正確に楽譜に沿ってほしいというわけではなかったりしますから。

特に歌は、こぶしをまわすとか、音程のしゃくりとか言葉のニュアンスとか、そんなことまで譜面に書けません。そういうところはコミュニケーションをとりながら、試しながらやっていくのがいいでしょう。

楽譜はあくまでツール。使えるに越したことはない!

というわけで、音楽をやるなら必ず楽譜が読めなければいけない、とは全く思わないのですが、何かしら仕事にしていきたいなら読めるに越したことはないと思います。

楽譜は音楽を分析したり、作曲の勉強をしたりするのにもとても役に立ちますので、少しでも可能性を広げることで、また新しい発見ができたらいいですね。




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ABOUTこの記事をかいた人

2004年、早稲田大学政治経済学部卒業後に歌を志す。メーカー営業マンとして働く傍ら2010年久保田利伸全国ツアーのコーラスメンバーに選出され脱サラ。楽曲提供、全国全都道府県ギター弾き語りツアーなど敢行。西野カナ”Dear Bride”、”Esperanza”、”beloved”他多数作曲(共作)、AKB48″M.T.に捧ぐ”作編曲、乃木坂46”光合成希望”作曲、XOX”ダイジョーブ”作詞作曲編曲など楽曲プロデュース。久保田利伸、嵐、堂本光一ツアーなどにコーラス参加。LIVEARTIST代表。

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