歌のレコーディング音源はピッチ修正すべきか??


レコーディングで歌のピッチ修正がひろまったのはプロツールズが業界標準になって、Autotuneというプラグインがひろまってからといわれてますので、大体90年代後半くらいからですかね?その頃から賛否はあると思いますが。

ピッチがきっちりあっているのが当たり前と言う耳になってしまっている現代人。

ボーカルの音程を修正しないバンドはなんなの?ギャグなの?

この話題について書こうと思ったのもこの記事がきっかけ。またプチ炎上していて、飛ばすなあ海保さん。

この記事に対する反論を上げている人が、少なくとも僕のフェイスブックでみた限りでは年上の世代のミュージシャンが多くて、それもちょっと考えさせられるポイントではあったんです。

なぜなら、結構下の世代、ピッチ修正された音源を当たり前に聞いてきた世代は、それが耳の基準になってしまっている部分があるということ。

僕もギリギリ、小さいころから10代後半にかけて聞いてきた音楽は修正されていないものの方が多かった世代なので、自然な音程感覚というのもわかりますが、どうも下の世代はそうでもないということを感じる時があります。

僕が制作で関わらせていただいた下の世代の某歌姫なんかも、音程がちょっとでも揺れると本人も気持ち悪いみたいで、かなり正確な音程で歌おうとする意識が強い。

それが正しいのか?と言われると難しいところですが、昨今のカラオケ採点ゲームみたいなやつのブームからしても、かなり正確に歌うことが正しいという認識、感覚が広まっているのは間違いないと思います。

だから上の世代の人が、そんなのは歌じゃない!というようなことを言うのもわかるけど、まあ難しいとこだなあとも。

僕もやっぱり現代の楽曲制作に関わってきているので、ピッチ修正されてるのが当たり前と思って聞いてしまう耳になってしまっています。だから、逆に修正されてない昔のアイドルの音源とか聞くと”おおーっ”と新鮮に思いますよw

というわけで、この記事の内容については共感する部分もなくはないし、どんな音楽性で、どんなリスナーに届けたいのか、ということはちょっと考慮すべきかもしれません。

写真のレタッチと似たような話かも。

この問題について考えるなら、写真のレタッチでシミを消したり、合成して良い部分だけ繋げたりすることと似てるかもしれませんね。写真の方がみなさんにとっては馴染みがあるからイメージしやすいでしょうか。

写真をレタッチしてすごく痩せて見えるようにしたり、肌がツルツルに見えたりするのはみなさんご存知のことかと思いますが、最近の雑誌のカバーなんて修正してないものの方が少ないのでは?

これについても皆さん賛否両論あるでしょう。あるがままを写すのが写真だ!という人もいれば、別にきれいに見えるんだから良いじゃんという意見もある。

個人的には、写真もピッチ修正も時と場合によると思います。どういう作品なのか、誰に何を伝えるべきなのか。

ライブならもちろん修正もできないのでありのままが見えるのが当然ですが、音源は形に残る作品だから考え方が違っても良い。音源として美しいもの、何回でもリピートして楽しめるものになっていればそれでいいと思います。

ある意味、楽器だってバラバラに演奏したのを同時に演奏してるように聞かせてたりするわけで、録音ならではの技術を駆使することなんて昔から当たり前。何を良いとするかは時と場合によると思います。

あまりに練習量が足りない、スキルが足りないために、ここもあそこも修正して!!というのは普通にアーティストとして尊敬されないし、多分それでは絶対いい歌にはならないのですが、そんなのは論外として、

レコーディングという時間も予算も限られた中でベストなものを作品として残すという意味では、使える技術はなんでも使ったらいいと僕は思いますが、みなさんはどうでしょうか???

この記事を書いた人

吉田 博
吉田 博
2004年、早稲田大学政治経済学部卒業後に歌を志す。メーカー営業マンとして働く傍ら2010年久保田利伸全国ツアーのコーラスメンバーに選出され脱サラ。楽曲提供、全国全都道府県ギター弾き語りツアーなど敢行。西野カナ"Dear Bride"、"Esperanza"、"beloved"他多数作曲(共作)、AKB48"M.T.に捧ぐ"作編曲、乃木坂46”光合成希望”作曲、XOX"ダイジョーブ"作詞作曲編曲など楽曲プロデュース。久保田利伸、嵐、堂本光一ツアーなどにコーラス参加。
 
LIVEARTIST代表。
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