バンドのボーカルにこそボイトレを勧める理由。

僕も初めてライブハウスのステージに立った時はバンドをバックに歌っていましたが、バンドをバックに歌うボーカリストに特に注意すべきことを幾つか。

①ドラムや他の楽器の音量に負けじと声を張り上げたくなりますが、無理にそれをつづけると喉を痛めます。

 

特にリハーサルスタジオなどの密集したところで大音量の楽器がなっていると、声が聞こえにくくてつい無理して声を張りたくなりますが、そもそも物理的にアンプの大音量に人間の声が勝つのは不可能です。

そしてどうしても、大音量の楽器のそばではマイクに他の楽器の音が乗ってくるのでハウリングを起こさないように音量を上げるのが難しかったりしますが、場所を移動するなどしていいポイントを見つけましょう。

自分が無理なく歌えるレベル感で、ミキサーで音量を調節して全員に聞こえるようにして、マイクも口に近づけた方が喉への負担が少ないです。

そこらへんを踏まえた上でもボーカルが聞こえないなら、やっぱり喉に負担をかけない歌い方で声量UPできるようなボイトレが必要ですね。

②メロディの音域が低すぎるとバンドのアレンジの中でメロディが抜けてこない。

 

やっぱりメロディのトップ音が高い方が全体としての音域を高くできるのでアレンジもすっきりするし、言葉も聞こえてきます。声量、というところも大事ですが、音域の面も少し見直してみて高めにできるならいろいろな面で有利になってきます。

そこもやはりボイトレで、ミックスボイスなど習得して楽に高音域を操れるようになったら表現も広がりますね。

③我流でやっている人が多いからライバルと差をつけやすい。

 

上記のような理由で、バンドのボーカルというのはかなり過酷な環境で歌わなければならないことが多いのですが、バンドで歌うような人の性格上?そんなのしらねえ!歌なんて気合いだ!酒でも飲んで喉潰すまで叫んでこそロックだ!みたいな感じで無理する人が多いような気がします。

音楽を愛するのなら当然、長く続けていきたいもの。伝えたいメッセージがあるならなおさら、安定した声で歌い続けられるように訓練する方がいいでしょう。

シャウトやがなり声みたいな声も、やり方によって喉に負担がないようにできます。一時的な感情の表現でなく、何回やっても同じように無理なくできるように練習するのがプロ。

ステージではド派手に暴れまくっているように”魅せて”、裏では地味なボイストレーニングを積み、ちゃんと声をコントロールできるような人が、長期的にはライバルと差をつけて成功できるのではないでしょうか??

いい歌い方をつかむコツって??答えはあなたの体が教えてくれる。

もしあなたが歌う上で答えに迷ったら判断する基準はただ一つ。

自分が気持ちいいかどうか。

こんな歌い方が流行っているからこう歌うとか、憧れの誰かみたいな歌い方をするとかではなく、一番大切なのはあなたがどう感じて歌っているかということ。

特に、歌をいろいろと習ったりするともっとこうした方がいいとかいろいろ言われて、自分のなかでの基準がわからなくなってしまう人も多いですよね。

そんな時に僕がよく言うことは、

答えはあなたの体が教えてくれるよ

ってこと。

あなたの体の感覚で、気持ち良く音がなっている、体が振動している、音程が綺麗にハモっている、楽に声帯が鳴っている、息が効率よく音になっている、マイクに音がのっている、リズムに気持ちよくのれている、

というような感覚は、あなたが感じて、見つけるしかない。

自転車の乗り方をいくら口で説明しても最後には自分でバランスをとって走り出してもらうしかないのと同じで、ひょっとしたらその過程で転んだり怪我したりもあるかもしれないけど、そこを自分で踏み出して掴んでもらうしかないんです。

 

あなたが気持ち良く歌っていれば、その気持ち良さはきっと聞いている人にも伝わります。

あなたが迷いながら歌っていれば、その迷いも伝わります。

だから練習するときも、自分の感覚を一番大切に。

ステージに立てば、隣でコーチに、もっとピッチを!もっとリズムを!!と言ってもらうわけにはいきません。

自分の感覚しか頼るものがないのです。

だからこそ、普段からその感覚を研ぎ澄ましていきましょう。

コンプレックスを克服して武器に変える方法。

自分の声が好きじゃない、歌い方が好きじゃない、というのは良くある話。
誰もが最初に自分の声を録音して聞いたとき衝撃を受けるものです。

あの宇多田ヒカルさんですら、自分の声が好きじゃなかったらしいので、なんともまあ、思春期特有の考えすぎからくるものかとも思いますが、若いみなさんにとっては結構深刻な悩みだったりしますよね。

情報源: 宇多田ヒカル、コンプレックス告白「自分の声好きじゃなかった」 | ガールズちゃんねる – Girls Channel –

歌とか声だけじゃなく、アーティストを目指すみなさんにとっては容姿などのビジュアルも大切な要素。人それぞれいろんなコンプレックスがあったりするでしょう。

かく言う僕も、もっとあの人みたいな声に生まれたかったとか、散々思ったし、特に自分の容姿が日本人離れしていたことが思春期のころは相当嫌で、人からバカにされているんではないか?という被害妄想じみた観念にとらわれてあまり積極的に人前に出れなくなったりした時期もありました。

今考えれば自意識過剰すぎてバカバカしいのですが、思春期の多感な時期にはありがちなこと。そういう思い込みのせいでせっかくのチャンスを逃していくのはとてももったいないです。

というわけで、そういうコンプレックスを克服する方法。

①積極的にネタにして笑いに変える。

僕の場合はこれで救われたんですが、大学時代のサークルで散々ネタにされてみんなに笑われたことが逆に一つのキャラクターを確立するための機会になりました。

今でもこんな顔して純粋な日本人ですというネタがMCの挨拶の定番になっているので、もはやトレードマークと化していますし、昔はとてもコンプレックスだったこの生まれ持った突出した個性があったおかげで今までやってこれたと思います。

②逆に個性として前面に出す。

人と違うポイントがとくにコンプレックスになりやすい所。それは逆にあなたにしかない武器だったりします。人はそこに注目してしまうかもしれませんが、それは逆に印象深いということ。それを隠すのではなく活かす方向にすれば、きっとすべて克服できます。

③歳をとればどうでもよくなりますよ。

若くて多感な時期には異常なほど気になるようなことも、歳を重ねていろいろ経験すればするほど、本当にどうでもよくなりますw。

かっこいい、美しいものに憧れるのは普遍的な心理ですが、大人になるにつれ、そういう要素だけでは勝負できなくなっていくもの。そうなったときには、実力や人間性などもっと本質が問われるようになるものです。

むしろコンプレックスがあって深く悩んだり傷ついたりした経験があったほうが人間としての深みになり、人の痛みがわかったり、より共感できるような歌詞をかけるようになったりするものです。

まず、今いるあなた自身を信じることから。

コンプレックスもきっといつか愛せるようになるし、そういうふうにすべてを受け入れて生きてる人はきっと同じように自分に自信をもてずにいるたくさんの人から共感されるようになるはずです。

歌う時、鼻から息を吸わなきゃいけない理由。

歌うことは呼吸の芸術。

腹式呼吸??横隔膜呼吸法をマスターする方法 – LIVEARTIST

この記事に書いたように、歌は

いかに息を吐くか??というところがキモ。

息は吐けば自然に入ってくるよーとはいったけれど、大事なボイトレの基礎のことを説明しわすれてました・・・それは

吸う時は、鼻からね。

鼻呼吸の必要性と口呼吸の危険性 | 美容って何だろう

健康の面でも上のリンクみたいな指摘があるように、本来人も鼻で呼吸した方がいい!鼻から呼吸することで、鼻の中にあるいろんな部分がフィルターの役割をして、異物を排除してくれます。

そればかりでなく鼻から吸った空気は、湿り気を帯びるから喉がさほど乾燥しないんです。

歌を歌う上で大切なこと、それは声帯をうまく振動させることですよね??声帯がカッサカサの状態では摩擦として抵抗になってしまうばかりか、こすれ合って傷がついてしまったりします。

だから声帯は程よく潤っている状態が一番効率よく振動しやすいんです。

その状態を保つためにも、呼吸は鼻からを意識しましょう。

え、鼻からそんなに吸えませんよーというあなた。

それでも大丈夫。最初に言ったように、息は吐けば自然に入ってきます。ことさらに吸おうと意識しなくても、よっぽど鼻が両方つまりきってない限り、歌えるだけの息の量は十分に確保できるはずです。

さっきも紹介したこちらの記事と合わせて、基礎練習から感覚をつかんでみてください。

リップロールって効果あんのかい?というあなたに

現代的なボイストレーニングのど定番メニューとして定着してきた感のあるリップロール。

とりあえずレッスンのはじめとか、1日に歌い始める前ののウォーミングアップとして僕もよくやっています。

最初はなかなか息の量を調節できなくてできなかったあなたも次第にできるようになってきて、思うこと。

で、これってなんの役にたってんの???

 

というあなたに。リップロールに限らず、ボイトレが実際の歌に活かせてないあるあるパターンを解消するために必要な練習、それは

困ったら、そのボイトレのまま歌ってみる。

 

例えば、あなたが今練習している歌のあのサビの部分がどうしても歌えない・・・

それなら、リップロールのままそのメロディーを歌ってみて!

それですんなり歌えるならば、考えられることは

①どうしても感情とともに力が入ってしまう。

一番ありがちなのは結局これで、ミックスの音域はどうしても盛り上がる部分にあるので、張って歌いたい気持ちが先行して力が入る。喉が上がって締め付ける。いわゆるハイラリンクスの状態になる。

とはいえ、やっぱりリップロールで歌ってる感じで高音域出すとあまりに力が入らない感じなので弱々しく感じてしまう・・というのはわかるけど、音が高くなっているだけで盛り上がっている感じというのは結構伝わるもんです。

②母音の発声の仕方で、ミックスボイスに入りやすかったり入りにくかったりしている。

ミックスの音域ではどうしても母音によって出し方を調整しないと難しい場合があります。特に”い”の音などは舌の根元が上がる音なので、(わからない人は一切舌を動かさずに”い”と言ってみてください・・いえませんねw)そのまま喉まで上がってしまって締めてしまったりするのがよくあるパターン。

母音を改善して高音域の喉絞めを解消する – れみぼいすコラム

こちらのサイトにとても詳しく解説があるので、参考にしてみては。

③ブレスのタイミングや呼吸の仕方がうまくいっていない。

言葉が入っているとどうしても区切りの位置によってブレスが難しかったり、強調したい部分で息を使い過ぎていたりして最後まで余裕を持って歌えてないことも。

感情を込めるということは表現として大切なことですが、歌をうまく歌いこなすという意味ではエモーショナルになりすぎて息を使い過ぎ、最後まで歌えないというのは本末転倒。

スタートダッシュで息切れしてリタイアするマラソン選手みたいなものです。そういった問題がある場合も、リップロールであれば自然な喉の使い方に強制的になってしまうので自分の中での発声のイメージの軸になるはずです。

そういう意味でも、緊張してるときとか、喉をリラックスさせたいときとかにはベストな方法ですね。

万能に思えるけど、リップロールだけやり続けても裏声、地声の筋肉を鍛える効果はない。

ここまで言ってきて、最強のボイトレだ!なんて思われたかもしれませんが、リップロールはあくまでイメージトレーニングのようなもの。負荷がかかっていないので、根本的にミックスボイスを習得する上での基礎となる裏声の筋肉を鍛えたりする効果はありません。なのでやっぱり声を出す前のリラックス、ウォーミングアップ、イメトレとしてはいいと思いますが、実際に歌っていく上では他のトレーニングも必要になります。

こちらもあわせて読んでみてください。

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ミックスボイスの練習に。まず裏声と地声の分離が大切。

メッサ・ディ・ボーチェは究極のボイトレ?地声と裏声をつなごう。

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ボイトレ中級者くらいになると、ボイトレでよくやるボーカルフライ、エッジボイスとかって結局どういう風に歌に活かしたらいいの??とお思いの人も多いでしょう。そもそもこれってなんの練習??

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