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作曲で行き詰まる・・・その原因のほとんどは、”考えすぎ”。

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Hiroshi Yoshida

2016-01-12

曲ができない、と悩んでいつまでも何も世に発表できずにいる人をたまに見かけます。僕自身もそういう時期があったので気持ちはわかりますが、その原因のほとんどは

曲ができない、と悩んでいつまでも何も世に発表できずにいる人をたまに見かけます。僕自身もそういう時期があったので気持ちはわかりますが、その原因のほとんどは 考えすぎだと思います。

作曲で行き詰まらないためには、いい意味での”適当さ”も必要。

いい曲を作りたい、名曲を作りたい、そういう気持ちが強いほど、もっといいものがあるはず、もっともっととなり、いつまでも完成させられません。それだけ追求したいという思いは良いことだと思います。しかし、それでいつまでたっても何もできない・・というのは困りますよね。

特にプロであれば必ず期限があります。アーティスト次第で期限もリリースも先延ばしできるような環境であればいいかもしれませんが、なかなかそんな状況ばかりではありません。

そんな状況を切り抜けるためのアイデアをいくつか。

①一つの曲にこだわりすぎて行き詰まったら、思い切って全部捨ててみる。

これはやりすぎるとまた何もできなくなってしまうのですが、いろいろ考えすぎるとわけがわからなくなって、そもそも何が良かったのかすらわからなくなる時があります。そんな時は思い切って捨てるのもいいかもしれません。

そういう曲でもとっておいて、また時間がたってから聞いてみると思いの外いいじゃん?と思えたりもしますよ。

②自分の中でいいと思えるアイデアが一つでも含まれているなら、他はありきたりでもよしとしてみる。

なんだかどっかで聞いたことある・・
これ前作ったあれとほとんど一緒だ・・

そんなことで作品が嫌になっていませんか?気持ちはわかりますが、僕はそういうのもよしとしています。知らないで他の曲と似たようなメロディーを作ってしまっていることは作曲の世界ではよくあることです。それがそこにキレイにはまっていて、全く同じだろ!と言われるレベルでないのならよしとしましょう。

そして自分の作品のくせというのは誰にでもあるので、同じようなフレーズを使ってしまうことも多々あると思います。あなたは飽き飽きしてるようなフレーズでも、聞く人には新鮮だったりすることもあるし、違う歌詞がついていれば全く気にならなかったりしますよ。

③いきなりトップレベルのものができるわけではない。やり続けることで徐々にレベルが上がっていくものと心得て。

例えばスポーツなら、子供のレベルからプロのレベルまで、同じような年代で戦うので、圧倒的に違いすぎるということで挫折することが少ないですが、 音楽というのはいきなりプロのレベルを聞きながらそこを目指すことが多いので、10年やらないと普通無理だろ、というようなことをいきなり目指して挫折するということがよくあります。

とりあえず初心者レベルの作品でもいいのです。何か作って、人に聞いてもらって、評価をもらって、フィードバックして、というプロセスで成長するので、聞いてもらうところまではなんとか作っていったほうがいいです。

プロの作曲家でも、メジャーなシングルに採用されるまでに数年、数百曲つくってやっと採用されるという例は珍しくありません。 ボツになった数百曲も、技術を磨くという意味で決して無駄ではないんです。

そんなわけで、作曲というのは、文章に例えるなら、壮大な物語を気合入れて書くというものもあれば、日記のようにあまり考えずにすらすら書くというものもあっていいはず。

ありきたりでなんでもないようなものでもいいんです。そこにも絶対あなたの個性が含まれています。人の評価ばかりきにすることもないし、時に自分のためだけにつくったっていい。

行き詰まったら、目的や目標を一旦忘れて、気軽に、楽しむためだけにやってみるというマインドを忘れずにいたいですね。

追記:

そもそも勢いが足りないってことないですか???

考えるより勢いが大切だったりする場面もたくさんあります。僕が個人的につくってていやになるのってこれが多いんですけど。どうしてもパソコンとかに向かって作ってると、なんだか動きのないというか、ノリが足りないというか、体が動かないというか・・”勢い”みたいなものがないものになってしまっていることってないですか?

そういうのって、なんだか説明しにくいですけど、制作も勢いがなくてすんなり進んでいかないんですよねw

やっぱり静かな曲でも静かなりにグルーヴというのはあるものです。リズムとか土台が変わるだけで急にいい曲に聴こえてくるというのはありますよ。

いや、そういうことじゃなくて、違う問題で行き詰まってるんだよ・・って人は。

たしかに、もうちょっとアイデアがあれば、引き出しが多ければこことここがうまくつながるはずなのに・・それがなんなのか見当もつかない。

そんなこともありますよね。メロディの問題ならこちらの記事も参考に。

さらに、 既存の曲の一部分を、キーを合わせて当てて参考にしてみるというのも是非試してみてください。

結局、自分の中の引き出しが少なすぎるのが問題ならば、引き出しを探して覚えて増やしていくしかありません。 考えてどうなるものでもないので、他の素敵な楽曲から学びましょう。

キーの合わせ方がそもそもわからないという人は、こちらも参考に(あまり参考にならないか・・)

例えば、こういうサイトで

楽器.me

好きな曲のキーを、今作ってる曲のキーに合わせてどこかのコード進行を参考にして考え直してみるとか?

こういう面でも、キーの概念がわかっているというのは作曲において必須の基礎能力なので是非マスターしましょう。

さらに追記2018-11-24:

DTMで音色が決まらないでずっとモヤモヤするとかもよくある。

特にシンセの音などに多いですが変わった音色をつくろうとしすぎて、正解が見えない状態でひたすらプリセットを切り替えている時間・・最後には普通に無難な音色になったり、結局いらないパートだな、ってなったりしませんか??僕はよくありますw

結局のところ、ポップスであるなら基本のドラム、ベースライン、コードを支える上物、プラスリズムを足すギター(もしくはシンセ的音色)あとは合いの手のように入るフレーズ的な何か、そのくらいあれば音楽の基本要素としては十分なんですよね。

それで何か足りないと感じるならむしろ曲自体を疑った方が良かったり、そもそものドラムとベースの基本パターンが弱かったり。それも経験だと思いますが、良い曲なら弾き語りでも聞けるはずなので、アレンジをこねくり回さないといけないようならよほど意図がある場合じゃないとうまく行かないパターンが多いです。

あとはメンタルの問題?ならばこちらも何かヒントになるかも??

シンガーソングライター志望で、無理に全部自分でやろうとしすぎて全部中途半端になるパターンもよく見ます。プロでも自分でアレンジまで完結している人は少ないので、困ったらぜひ相談してくださいね!

コード理論の基礎

chord-progressions