作曲で行き詰まる・・・その原因のほとんどは、”考えすぎ”。


曲ができない、と悩んでいつまでも何も世に発表できずにいる人をたまに見かけます。僕自身もそういう時期があったので気持ちはわかりますが、その原因のほとんどは考えすぎだと思います。

作曲で行き詰まらないためには、いい意味での”適当さ”も必要。

いい曲を作りたい、名曲を作りたい、そういう気持ちが強いほど、もっといいものがあるはず、もっともっととなり、いつまでも完成させられません。それだけ追求したいという思いは良いことだと思います。しかし、それでいつまでたっても何もできない・・というのは困りますよね。

特にプロであれば必ず期限があります。アーティスト次第で期限もリリースも先延ばしできるような環境であればいいかもしれませんが、なかなかそんな状況ばかりではありません。

そんな状況を切り抜けるためのアイデアをいくつか。

①一つの曲にこだわりすぎて行き詰まったら、思い切って全部捨ててみる。

これはやりすぎるとまた何もできなくなってしまうのですが、いろいろ考えすぎるとわけがわからなくなって、そもそも何が良かったのかすらわからなくなる時があります。そんな時は思い切って捨てるのもいいかもしれません。

そういう曲でもとっておいて、また時間がたってから聞いてみると思いの外いいじゃん?と思えたりもしますよ。

②自分の中でいいと思えるアイデアが一つでも含まれているなら、他はありきたりでもよしとしてみる。

なんだかどっかで聞いたことある・・
これ前作ったあれとほとんど一緒だ・・

そんなことで作品が嫌になっていませんか?気持ちはわかりますが、僕はそういうのもよしとしています。知らないで他の曲と似たようなメロディーを作ってしまっていることは作曲の世界ではよくあることです。それがそこにキレイにはまっていて、全く同じだろ!と言われるレベルでないのならよしとしましょう。

そして自分の作品のくせというのは誰にでもあるので、同じようなフレーズを使ってしまうことも多々あると思います。あなたは飽き飽きしてるようなフレーズでも、聞く人には新鮮だったりすることもあるし、違う歌詞がついていれば全く気にならなかったりしますよ。

③いきなりトップレベルのものができるわけではない。やり続けることで徐々にレベルが上がっていくものと心得て。

例えばスポーツなら、子供のレベルからプロのレベルまで、同じような年代で戦うので、圧倒的に違いすぎるということで挫折することが少ないですが、音楽というのはいきなりプロのレベルを聞きながらそこを目指すことが多いので、10年やらないと普通無理だろ、というようなことをいきなり目指して挫折するということがよくあります。

とりあえず初心者レベルの作品でもいいのです。何か作って、人に聞いてもらって、評価をもらって、フィードバックして、というプロセスで成長するので、聞いてもらうところまではなんとか作っていったほうがいいです。

プロの作曲家でも、メジャーなシングルに採用されるまでに数年、数百曲つくってやっと採用されるという例は珍しくありません。ボツになった数百曲も、技術を磨くという意味で決して無駄ではないんです。

そんなわけで、作曲というのは、文章に例えるなら、壮大な物語を気合入れて書くというものもあれば、日記のようにあまり考えずにすらすら書くというものもあっていいはず。

ありきたりでなんでもないようなものでもいいんです。そこにも絶対あなたの個性が含まれています。人の評価ばかりきにすることもないし、時に自分のためだけにつくったっていい。

行き詰まったら、目的や目標を一旦忘れて、気軽に、楽しむためだけにやってみるというマインドを忘れずにいたいですね。

追記:

そもそも勢いが足りないってことないですか???

考えるより勢いが大切だったりする場面もたくさんあります。僕が個人的につくってていやになるのってこれが多いんですけど。どうしてもパソコンとかに向かって作ってると、なんだか動きのないというか、ノリが足りないというか、体が動かないというか・・”勢い”みたいなものがないものになってしまっていることってないですか?

そういうのって、なんだか説明しにくいですけど、制作も勢いがなくてすんなり進んでいかないんですよねw

やっぱり静かな曲でも静かなりにグルーヴというのはあるものです。リズムとか土台が変わるだけで急にいい曲に聴こえてくるというのはありますよ。

いや、そういうことじゃなくて、違う問題で行き詰まってるんだよ・・って人は。

たしかに、もうちょっとアイデアがあれば、引き出しが多ければこことここがうまくつながるはずなのに・・それがなんなのか見当もつかない。

そんなこともありますよね。メロディの問題ならこちらの記事も参考に。

グッとくる”強い”メロディラインを作る方法

さらに、既存の曲の一部分を、キーを合わせて当てて参考にしてみるというのも是非試してみてください。

結局、自分の中の引き出しが少なすぎるのが問題ならば、引き出しを探して覚えて増やしていくしかありません。考えてどうなるものでもないので、他の素敵な楽曲から学びましょう。

キーの合わせ方がそもそもわからないという人は、こちらも参考に(あまり参考にならないか・・)

メロディーにコードをつける方法。

例えば、こういうサイトで

楽器.me

好きな曲のキーを、今作ってる曲のキーに合わせてどこかのコード進行を参考にして考え直してみるとか?

こういう面でも、キーの概念がわかっているというのは作曲において必須の基礎能力なので是非マスターしましょう。

コード理論の基礎

この記事を書いた人

吉田 博
吉田 博
2004年、早稲田大学政治経済学部卒業後に歌を志す。メーカー営業マンとして働く傍ら2010年久保田利伸全国ツアーのコーラスメンバーに選出され脱サラ。楽曲提供、全国全都道府県ギター弾き語りツアーなど敢行。西野カナ"Dear Bride"、"Esperanza"、"beloved"他多数作曲(共作)、AKB48"M.T.に捧ぐ"作編曲、乃木坂46”光合成希望”作曲、XOX"ダイジョーブ"作詞作曲編曲など楽曲プロデュース。久保田利伸、嵐、堂本光一ツアーなどにコーラス参加。
 
LIVEARTIST代表。
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