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もう”下積み”なんていらない。

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Hiroshi Yoshida

2017-12-04

先ほど有線大賞を見ていて、先日も紹介した半崎美子さんが出ていた時に、”下積みが長くて苦労されましたね、というようなことを言われるけど、下積みだと思ったことがない”というようなことを言われてて、確かにそんな時代だよなあと思った次第です。

テレビの舞台が成功のゴールではない。

彼女がショッピングモールを回るところから成功したというのは有名な話ですが、もはやこれからの時代はそっちの活動の方がリアルになるのかもしれない。そして、一人一人のお客さんとちゃんと向き合って話をするというようなことも有名ですよね。

新人が映画のタイアップをとっても、デビューCDが数十枚しか売れなかった、という笑えない話をメジャーの担当者から聞くような時代。

まだまだ既存のメディアに幻想を抱いているとしたらもう数十年も遅れている話かもしれませんよ。

今でも100万枚近いシングルを売っているAKBグループでも、やっぱり一人一人に握手をするということがなかったら難しい。それをマイナスに捉える人もいるかもしれないけど、逆に言えばそれくらい一人一人と向き合っているからこそ音楽活動が成り立つ。

昔は、下積み時代はそうやってお客さんを大切にして、売れたら距離が遠くなっても仕方なかったのかもしれませんが、それでもファンが気持ちを維持できるのはある意味、日常的に触れるメディアがテレビ一択だったせいもあるのかなとか思ったり。

あらゆるエンタメが溢れかえってるこの時代に、同じような気持ちを持ち続けてもらうためには、ずっとアーティスト側からアプローチし続けられるような仕組みが必要。そんな意味では絶対にこれからはアーティストからファンに歩み寄る姿勢が必要になる場面が増えるでしょう。誰もが最初から世界デビューできる時代、逆の意味ではずっと下積みかもしれませんね。

日本だけでは市場が小さくてもう不安しかない現実。

でさらに最近シェアされまくっていたこちらの記事で

日本が中国に完敗した今、26歳の私が全てのオッサンに言いたいこと(藤田 祥平)

もう日本という国にとどまっているだけじゃ本気でまずいんじゃないかという危機感すら感じつつ。それでも海外に目を向けたら、まだスーパースターになれる可能性あるんじゃないかなあと思ったりしました。若い人たちは本気で世界に出るアイデアを練ってほしいし、アジアにも目を向けたら相当差が出てくるんじゃないかと。

市場が大きいというのは、同じことを同じだけやっていても帰ってくるものが何倍も違ってくるということ。せっかく一度きりの人生、一つだけの体ですから、より多くの人に届く可能性があることを模索してほしいですね!