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ステージでの間違いを間違いでないものにする力。

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Hiroshi Yoshida

2017-08-21

ステージでのミスはないに越したことはないですが、誰にでもいつでも起こりうることです。全てが完璧で間違いないライブが素晴らしいものであるとも限らないのがまた、ライブの面白さだったり。

間違ったフレーズを3回繰り返せば正解になる?

ジャズのアドリブでよく言われる言葉です。間違ったフレーズを弾いてしまっても、それを三回繰り返せば、ああそれがやりたいのか、という説得力あるフレーズに変わってしまうというw

笑い話のような話ですが、少なくとも、間違ったな、ということが顔や態度に出る、その後の演奏もメンタル面でひきづってしまって萎縮する、そんなことになるよりは堂々と間違っている方がいい。

間違っちゃった、てへ、っていうのはよくあるんですが、それが逆に盛り上がるきっかけになるような場面もあれば絶対にプラスにならないような間違え方もあるわけで。

そういう間違っちゃいけない場面でこそ、大切なのが、間違っても一瞬で気持ちを切り替えて何事もなかったように続ける力、なんですよね。

レッスンしていても、間違っちゃった、という感じでヘラヘラとしてしまう人はたくさんいるんですが、レッスンなんて間違いをするための場所みたいなもの。

僕も毎回毎回みなさんの間違いをたくさん見ているので、正直、面白くもなんともないし、恥ずかしいことも何もないんです。だから平然と続けてください!

たくさんやればやるほど、新しいことに挑戦すればするほど、失敗する回数も増えるでしょう。だからつどつどそこに反応しても意味がない。あたりまえのように何事もなく振る舞えるようになれば、きっとポジティブに音楽を続けていけるのではないでしょうか?

完成度=クオリティという先入観を捨てる。

完成度の高いものを作るために、入念に準備して絶対に間違いがないように備える、というのも大切なことだと思いますが、時代の変化、コンテンツの消費スピードが圧倒的に早い現代では、ひょっとしたらそういう考えだと、完成度をあげているうちに時代が変わっているというようなこともあるのかも。

例えばネットに歌って見た動画をアップするにも、よくレッスンで、下手なうちからたくさんアップし続けて、だんだんとうまくなって行く過程を少しづついろんな人に応援してもらえるようにしてみたら??

というようなことを提案するんですが、やっぱりみんなやりたがらないんですね。下手な自分を見られたくないと思ってしまう。

そんなの、僕だって僕が目標としているような歴史に残るミュージシャンと比べたらまだまだ萎縮してしまうばかりですよ。でもそれを気にしていたら永遠に何もできない。

誰にも見られない?そんなの最初は当たり前です。たとえ数年練習して、ちょっとうまくなったからアップしよう、と思った時にアップしても最初は誰にも見られないんです。そこで1からのスタートになるか、今1からのスタートを切るか。

走りながら学んで成長して行く人と、走りきって学びきったら何かできるようになるだろうと思っている人は、絶対に前者の方がスピード早く成長します。

いろんな面で、間違いを恐れずに、どんどん恥をかいて、飛び込んでいきましょう!