メトロノームの使い方。楽器にもボーカルにも活かそう。

楽器を始めたらまずぶち当たる壁、それは一定のリズムで演奏できないということ。そんな時メトロノームを使って練習することになりますが、どんな風に使うのがいいんでしょうか?

メトロノームは自分のリズムの軸を作り、他人の演奏と合わせる力を養うために必要。

メトロノームに合わせて練習するのがいやだという人もたくさんいるでしょうね。確かに慣れるまでは、気づいたらリズムがずれていたりして合わせるのが結構大変です。

しかし、メトロノームに合わせて弾くことに慣れてしまえば、逆にどうしたって合うようになります。そして、リズムの軸がしっかりするので一人で弾いていてもよりグルーヴが感じられて気持ち良くなりますよ。

とてもシンプルなリズムパターンから初めて、かっちりとリズムがはまっているな、と感じるレベルまで練習してください。そうすると体感としてグルーヴというのがどういうものかわかるはずです。

グルーヴというのは、一定のリズムの軸の上でちょっとずつタイミングが前に行ったり後ろに行ったり、強弱がついたりしながら作られるリズムのうねりのようなもの。

なので、そもそもリズムの軸が一定でなければ伝わらないのです。

そして、メトロノームに合わせることもできない人は、他人の演奏にも合わせることができません。リズムが合っている、シンクロしているという感覚を身につけていくためにも必要なんですね。

最初は細かいリズムの刻みで音を取ってもいいでしょう。8分や4分でもいいかもしれません。

しかし少し慣れてきたら、小節の2拍目、4拍目だけ鳴るように聞いて練習しましょう。

普通のメトロノームなら

 2 3 4 1 2 3 4
 カ カ カ チ カ カ カ

という風に鳴らしてリズムをとると思いますが、

1  3  1 2 3 
ー  ー  ー カ ー 

という風に鳴らしてリズムをとるんですね。

場合によってはメトロノームのBPMを半分にして鳴らす必要があります。

音が少なくなるほどキープするのは難しくなりますが、自分の中の軸がしっかりしていれば、それでも安定させることができるようになります。

現代のポップスではドラムのスネアの位置が2拍目、4拍目にくることが多いので、その感覚を身につける上でもとても有効な練習ですよ。

あとは、体の一部でずっとリズムを刻みながらプレイする癖をつけるというのも有効です。足でリズムを刻むというのが基本ですが、ボーカルなら、良くあるように2拍目、4拍目で手を叩くとか指を鳴らすとかしながら練習するのもいいでしょう。

歌もグルーヴを意識することでもっとうまくなりますし、特にR&B、ラップなどでは歌のグルーヴなくして成り立たないと思います。

日本のボーカリストはリズムの意識が弱い??

正確なリズムのカラオケに合わせているからいいじゃないか?というのもわかりますが、音が少ないほうが露骨に自分のリズムがわかるんですね。音がいろいろ鳴っているとそのリズムでごまかされてしまいます。

メトロノームを有効に使って、自由自在にグルーヴをコントロールできるようになりましょう。

この記事を書いた人

吉田 博
吉田 博
2004年、早稲田大学政治経済学部卒業後に歌を志す。メーカー営業マンとして働く傍ら2010年久保田利伸全国ツアーのコーラスメンバーに選出され脱サラ。楽曲提供、全国全都道府県ギター弾き語りツアーなど敢行。西野カナ"Dear Bride"、"Esperanza"、"beloved"他多数作曲(共作)、AKB48"M.T.に捧ぐ"作編曲、乃木坂46”光合成希望”作曲、XOX"ダイジョーブ"作詞作曲編曲など楽曲プロデュース。久保田利伸、嵐、堂本光一ツアーなどにコーラス参加。LIVEARTIST代表。

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