玉置浩二さんの”メロディー”のコード進行を分析してみる。


ギターの弾き語りをする方は、玉置浩二さんに影響を受けている人が多いですね。弾き語りたくなる人気の曲”メロディー”のコード進行を分析してみましょう。

いわゆる最近のJPOP的な構成ではないが、永遠に聞いていたくなる飽きのこないシンプルな楽曲。

コードはこちらから拾ったもの。

http://gakufu.gakki.me/m/?p=DT07293&k=m6

下記はG♭で分析してますが、Gのキーで半音下げて歌う人が多いと思うので、こちらに譜割をのせてみますね。だいたいこんな感じかな?

さて、この曲最近のJPOP的なわかりやすい”ここからサビです!”みたいな感じはないですが、じわじわきますよね。

コード進行としては、往年の歌謡曲を彷彿とさせる流れがたくさん含まれて居るのでぜひ勉強してみましょう。僕独自の数字表記については、こちらも読んでみてください。

アンジェラアキさんのサクラ色で学ぶコード進行の基礎。

まずはAメロ

G♭  G♭7 BonE♭  Bm7onE        BonD♭

①  ①7 ④/⑥ ④m7/⑦♭    ④/⑤

いきなり分数のオンパレードで挫折しそうですねw

しかし、こういう系の流れというのがよくあるんで一応解説するなら、①から①7から④/⑥という流れは、2番目の①7というコードのルートを7thの音、つまり①7/⑦♭にすると、ベース音が①→⑦♭→⑥と綺麗に流れるので、美味しいパターンです。

①7というコードはいわゆるセコンダリードミナントで、④に進行する時に使われたりもします。まさにこれがその流れですね。

これの応用みたいなパターンはよくでてきますよ。

で、その次のコード④m7/⑦♭っていうのは、結構特殊ですね。フュージョンみたいな響き。④mというのが、サブドミナントマイナーというコードで、これもよく使われるので絶対覚えたいコードなんですが、これはそれの応用と考えられますね。

このルート、⑦♭っていうのもよく出てきます。単純に⑦♭だったり、⑦♭M7だったり。⑦♭add9ってのもかっこいい響きですよ。

そして最後④/⑤はド定番。単純に⑤のコードの代わりに使えます。ゴスペルとかフュージョンとかでよく使われますよね。

はあーここまでで既に挫折しそう、もしくは挫折したという方wこれとても初心者向きな分析じゃないので、最初は分析せずにただ音を覚えてしまえばいいですよ。

そしてAメロの2段目

G♭  D♭monE  E♭7  A♭m7      B      B♭7sus4  B♭7

①  ⑤m/⑦♭     ⑥7     ②m7       ④ ③7sus4 ③7

これまた挫折しそうですっw

2番目のコード、⑤m/⑦♭→⑥7は、4番目のコード②m7へ向かうための布石、と捉えることができますね。⑤mというのも、④へ向かう際に、⑤m→①7→④というような進行でよく使われます。ツーファイブというやつですね。

⑤mのルートを、コードのマイナー3度の音である⑦♭にして、⑥7を挟んでマイナーキーを想定させつつ②m7へ向かう。とても切ない流れ。これはどこかで真似したいなーw

そこから先は、④で一呼吸おいて③7sus4→③7と流れてマイナーキーを感じさせる流れ。③7というのは⑥mへ向かう感じを出すので、同じスケールの上にあるナチュラルマイナーキーを想定させるんですね。

はあ、もう難しすぎて、こんなことわかるようにならなきゃいけないの???って感じですよねw何度も言いますが、分析できるよりは音を覚えて、体に叩き込み、頭に浮かぶようになる方が大切です。

そしてやっとBメロ。

A♭m7     A♭m7onD♭   G♭  G♭7

②m7    ②m7/⑤    ①   ①7

ふう、なんか割と普通で安心するw

一応、②m7→②m7/⑤→①という流れはツーファイブ。②m7/⑤は④/⑤と同じような機能で、よく出てきます。それから最後の①7で次の流れを予見させ・・ここからサビなのか??

Badd9  D♭add9  E♭m7 A♭m7 A♭m7onD♭ G♭

④add9  ⑤add9 ⑥m7     ②m7  ②m7/⑤    ①

④→⑤→⑥mというのはJPOPでよく出てくる泣きのパターン。add9というコードも泣ける要素が結構入ってきますよね。ゴスペルなんかでもやたら9thが使われます。後半の②→②/⑤→①はさっきのBメロと同じツーファイブ。そしてサビ後半

B  B♭7  E♭m E♭m7onD♭ Cm7-5

④ ③7 ⑥m  ⑥m7/⑤   ④♯m7-5

さっきの④→⑤→⑥mに対して、マイナー感をより出すような繰り返しなのか?④→③7→⑥mから一呼吸引伸ばすための⑥m/⑤

そしてー!!この曲のいちばんの山場が④♯m7-5!!!

はあ、力が入ってしまいました。

これ、ジャズとかではコールポーターのハーフディミニッシュ(m7-5のことをハーフディミニッシュと言います)とか言われたりするやつで、いろいろな使い方ができるんですが、JPOPではよくこのベースラインが⑥→⑤→で④行くと見せかけて④♯!!!みたいな下降ラインでつかわれたりします。

なんともいえないこのもどかしさがたまらない!!w

日本人の湿り気のあるなんとも、割り切れない感情を表現してますね。僕もよく使います。

そしてやっとラスト

A♭m7   A♭m7onD♭    G♭sus4 G♭

②m7  ②m7/⑤  ①sus4  ①

ふう、これは説明なくてもいいですかね。ツーファイブから①sus4を挟んで①に終止。よくあるやつです。

 

とまあ、ざっくり分析してみましたが、一つ一つ理論を覚えていくより、音を覚えて、できれば違うキーでも弾けるようにしてみてください。そうすれば、キーの中でどのコードなのか?というサウンドが身についてきます。

結構面倒ですけど、身に着けばまた浮かぶ曲も変わってきますよ。

この記事を書いた人

吉田 博
吉田 博
2004年、早稲田大学政治経済学部卒業後に歌を志す。メーカー営業マンとして働く傍ら2010年久保田利伸全国ツアーのコーラスメンバーに選出され脱サラ。楽曲提供、全国全都道府県ギター弾き語りツアーなど敢行。西野カナ"Dear Bride"、"Esperanza"、"beloved"他多数作曲(共作)、AKB48"M.T.に捧ぐ"作編曲、乃木坂46”光合成希望”作曲、XOX"ダイジョーブ"作詞作曲編曲など楽曲プロデュース。久保田利伸、嵐、堂本光一ツアーなどにコーラス参加。
 
LIVEARTIST代表。
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