なぜ音楽の流行は繰り返すのか?世代別マーケティングの考察。


少し前にはやたらといろんなところでマーケティングという言葉を聞いたもんですが、最近はどっちかというと、マーケティングよりやりたいことを圧倒的に貫いて世の中に刺していく方がかっこいいし、そういうものしか残らないという風潮が強まってきたような気がします(僕だけかもしれませんw)でも、音楽の流行って80年代リバイバルとか、90年代リバイバルとか、繰り返してくるものですが、なぜそんなことになるのか、考えてみました。

テレビCMで何気なく流れてきた楽曲にも、ちゃんと戦略的な意味がある。

音楽の影響を最も大きく受けるのは、ほとんどの場合多感な10代の頃。その頃にどんな音楽に感動して、好きで聞いていたかによって、一生の音楽に対する価値観が決まるといっても過言ではありません。

世代が上の人は、”最近の音楽はわからない”、”昔は良かった”ということを言いがちですが、それは単に、その人の価値観がそこで止まっているからです。今の世代の子達は、今の音楽を聴いて価値観を作っていっているわけです。

もちろん、例外はたくさんあります。僕もそうですが、意識して音楽をたくさん聴いて吸収してきたので、20代になっても30代になっても、今までの価値観をとっぱらって新しい良さを見つけようと努力すれば、いろんなものの良さがわかるようになると思います。年をとってからジャズやクラシック、演歌の良さに目覚めるなんてことはよくありますよね。

それでも、自分で何か曲をつくったりしようと思うとつい、10代の頃聞いていたものの影響が出てきたりするのが、もう変えようがないルーツなんでしょうね。

というわけで、それぞれの世代が10代の頃に聞いていた音楽というのは、一生引きずっていく価値観であるのは間違い無い。だから、テレビCMなどで、その商品の購買層に合わせて、その層が10代の頃に流行った洋楽などを流す、というような手法はよくあります。

その音楽を聴いて、ああ懐かしい!とか親近感をもって反応してもらうだけでも効果があるってことですね。

流行が繰り返しているというより、10代の頃に聞いた音楽の影響を受けたクリエイターが大体20年くらいで世に出てくる。

というわけで、こういう法則は実はクリエイター側にもあるんです。最近は80年代リバイバル、90年代リバイバルなんていわれたりしますけど、結局それって、80年代に多感な時代を過ごしたクリエイターが自然に生み出すものがやっぱり80年代っぽいものになってしまっていて(意図的にやることもあるでしょうが)世に出てきてる、っていうだけなんですよね。

最近ではブルーノマーズの新作なんかが、80’s、90’sのブラックミュージックの影響をもろに出しているという感じで話題ですが、本人もインタビューで語っていたように、自分が好きだった時代の音を再現したっていうこと。

例えば今の日本の音楽シーンについて言うならば、作曲家として活躍しているのは大体今30前後の世代。そうすると、大体20年前くらいに流行っていた楽曲の影響をもろに受けている世代ということになりますよね。

僕個人的にも、小学校、中学校くらいの時に聞いていた音楽のメロディやコード進行が何気なく作品の中に入っているというのがめちゃちゃ多いのでw意識するしないに関わらず、大体20年位前の音楽のエッセンスが今の音楽シーンに出てきていてもおかしくない。

そんな風にして歴史は繰り返していくわけですね。ファッションでも流行20年周期というのがあるらしいですが、そう考えると納得。

そういう風にクリエイターの成長を周期で考えると、10代のころはひたすらいろんなものを吸収していく時期、20代の頃は、その頃に流行っているものと違うものを模索しようと頑張る時期、30代でそれなりに社会に認められて自由にできるようになる時期・・

というサイクルになるかと思うので、そういう意味でも、直近の10年くらいのものはダサい、もう古いと思われがちですが、20年経つと、”またノリでやってみるか?”となるのかもしれませんね。

この記事を書いた人

吉田 博
吉田 博
2004年、早稲田大学政治経済学部卒業後に歌を志す。メーカー営業マンとして働く傍ら2010年久保田利伸全国ツアーのコーラスメンバーに選出され脱サラ。楽曲提供、全国全都道府県ギター弾き語りツアーなど敢行。西野カナ"Dear Bride"、"Esperanza"、"beloved"他多数作曲(共作)、AKB48"M.T.に捧ぐ"作編曲、乃木坂46”光合成希望”作曲、XOX"ダイジョーブ"作詞作曲編曲など楽曲プロデュース。久保田利伸、嵐、堂本光一ツアーなどにコーラス参加。
 
LIVEARTIST代表。
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