Hiroshi Yoshida
2015-07-05
コーラスサポートの仕事で数千人規模のライブ会場などで歌わせていただく機会もあるのですが、そういう時に痛感すること。
そのイベントにものすごく多くの人たちが関わっていて、 出演者でさえほんのちっぽけな存在なんだなということ。
自分、自分という意識で考えてしまうと、失敗や自分がどう見られるかということばかり気になって小さくまとまったパフォーマンスに収まってしまいがちかもしれませんが
自分はこのたくさんの人たちの中で大切な役割を担っているんだ、という意識をもってみると視点が変わって力が湧いてきたりします。
ライブをやる以上、あなたのパフォーマンスは、あなたのためだけにあるものではないのです。
あなただけがかっこよく見えればいいライブではありません。どれだけ盛り上げて、全体が一つになれたか、それでライブの良し悪しは決まると思います。
その場のノリ、空気みたいなものは練習では決してつかめません。現場をたくさん経て、冷静に状況をみながらでもパフォーマンスができるようになります。その辺の勘どころを鍛えていくには、ライブを繰り返していくしかありませんね。MCなんかもとっても重要な要素になります。
自分、自分という意識だけだと、細かいところが気になって固くなってしまうかも知れませんが、あくまで自分は全体の一部、そこにいるみんなのその時間を良いものにしたい、そういう意識でもって臨めば、緊張も少しは和らぐのではないでしょうか?
歌をうまく歌う、良い曲を作る、そういったことも大きな要素ですが、それ以上にライブで人を巻き込んでいく力があれば、自然とまたお客さんはリピートしてくれます。 それって音楽のちから+人間力の要素も大きいんですよね。
フロントで歌うボーカリストなら、その場を自信もって進めていく、空気を読んで次の展開を作っていくある種のリーダーシップが必要だったりもします。そういう意味でも、普段から人間力も高めていきたいですね。