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キー(調性)とスケール コード理論の基礎③

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Hiroshi Yoshida

2016-04-07

音楽理論は難しい…でもやっぱり知ってると可能性が広がること間違い無し。基礎中の基礎としてキー(調性)の概念をなるべくわかりやすく解説したいと思います。

まず学校でも習った基本中の基本。

①音は12個あります。

ドレミファソラシの7つと、ド♯(=レ♭)、レ♯(=ミ♭)、ファ♯(=ソ♭)、ソ♯(=ラ♭)、ラ♯(=シ♭)の5つで合計12個ですね。

これをポップスの世界ではドレミファソラシをそれぞれCDEFGABと置き換えて言うこともあります。

②ドレミファソラシドという7つの音の並びからなる音階をCメジャースケールと言います。

12個ある音から、

ド→(ド#1つとばして)レ→(レ#1つとばして)ミ→ファ→(ファ#1つとばして)ソ→(ソ#1つとばして)ラ→(ラ#1つとばして)シ

この途中飛ばしたりする音の並び方がスケールなんです。

この場合この並び方がド(C)から始まっているので
Cメジャースケールと言います。

③ドレミファソラシドを他の音から初めてみると、移調できる。

理屈をいろいろ話すとめんどくさいことになるので、シンプルに結果からいうと、

例えば、レの音から先ほどのドレミファソラシドと同じ音の並びを弾いてみると…

レ、ミ、ファ#、ソ、ラ、シ、ド#

という音になるんですね。これがDメジャースケールです。

こんな感じで12個全部の音から始められるので、
キーは全部で12個あるということです。

そして、メジャースケールの中に隠れたマイナースケール?

そしてもう一つの調、メジャーキーともう一つ、マイナーキーというのがありますね。ざっくり言うと、メジャーは明るい、マイナーは暗い響きのキーです。

Cメジャースケールと同じ音を使って、ラの音から始めてみると・・

Aナチュラルマイナースケール

Aナチュラルマイナースケールというスケールができます。同じく音の並びを見てみると、

ラ→(ラ#1つとばして)シ→ド→(ド#1つとばして)レ→(レ#1つとばして)ミ→ファ→(ファ#1つとばして)ソ→(ソ#1つとばして)ラ

となります。マイナーキーの場合はもう一つ、響きを調整するためにハーモニックマイナースケールというのも使われますが、その場合はソの音が半音上がってソ♯になります。

それでは一応確認でマイナースケールをCから始めてみたらどうなるか確認しましょう。

Cナチュラルマイナースケール

ド、レ、ミ♭、ファ、ソ、ラ♭、シ♭、ド

という並びになります。これがCナチュラルマイナースケールです。Cマイナーキーの曲を作ろうと思ったら、これらの音を使えばとりあえず音は外れないということです。

さて、こんがらがるかもしれませんが、わかるまで何度か読み返してみたら、他のキーでも確認してみましょう。

なんとなく理解できたらダイアトニックコードについて。

コード理論の基礎 ④ダイアトニックコード