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大切なのはアイデアではなく、それをどこまで形にできたか。

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Hiroshi Yoshida

2016-02-10

いろいろなメロディやアイデアがふとした時に浮かぶ。誰かのライブや作品に触れたときに、こんなものをやってみたいなと思う。そんなとき、人はとてもクリエイティブな状態ですが、人は簡単に忘れてしまいます。

とにかく形にする。それがクリエイターの使命。

何事もそうですが、自分にはセンスがある!という自信はあるのに、何も形にできない人がいます。そういう人に限って自分は何もせず、人の批判ばかりしていたりするからたちが悪い。そんな人、いますよね。そんな人はクリエイターの敵と言っていいでしょう。

クリエイターの使命は、どんな手段をつかっても、形にすること。その過程では、とてもできの悪いものができたり、完成度の低いものができたり、恥ずかしいものがたくさんできて当然。

しかしそういうものを作らずして、いきなり素晴らしいものはできません。何度も失敗して、何度もやり直すからこそいいものになっていくんです。批判されたってめげることはありません。偉大なクリエイターでも最初はびっくりするくらい稚拙なものをつくっていたりするものですよ。

一度できるとそれが当たり前になっていく。それが自分の実力。

アイデアを形にする、というプロセスを何度も繰り返していくうちに、不思議と思い通りに形にできるようになっていくものです。

最初はなんか違うな?というものになってしまうことも多々あるでしょう。それも経験です。ただ、いろいろトライしていくうちに、これだというものがわかり、それができると、次からそれが当たり前にできるようになります。

結局、目の付け所、センス、インスピレーションというのも大切ですが、それをどれだけいい形でアウトプットできるかということがもっと大切なんですね。その追求の具合が、クリエイターのレベルを決めている気がします。

もっとよくできる。もっともっとを大切に。

限られた時間の中で良いものにできるかどうか、それは素早い決断、アイデアの引き出しの多さ、体に染み付いているスキルで大きく差が出ます。

アイデア一発で大きくハネる可能性があるのが芸術の面白さですが、やっぱりどこかで行き詰まるのは目に見えていますよね。

日々興味を持ったものを、きちんとインプットしていれば、どこかできっとあなたの作品をもっと良いものにしてくれるアイデアになりますよ。