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手っ取り早い教則本の知識より、遠回りの実践で体得しよう。

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Hiroshi Yoshida

2016-02-04

何でもかんでもお手軽に、簡単に、素早く、便利に。そんな価値観に浸りきっていると、絶対に遠回りして体得しなければいけないことを手っ取り早くマスターすることに必死になって、情報を探すことばかりに気を取られてしまう人がいますね。でもやっぱり大切なことは自分で試行錯誤した結果からしか学べませんという話。

教則本マニアは要注意?

教則本マニアだった僕。小さい頃から何かにはまると、とりあえず本屋にある本をかたっぱしから立ち読みして知識ばっかりつけるという癖がありました。

なにかと頭でっかちで、理屈っぽくて、実際にやってみようと思うとできない。そんなことばっかり繰り返してきた僕ですが、こと音楽については歴が長いので、さすがに本で読む知識以上に実践で体得したことの方が多いと思います。

知識は決して無駄じゃないけど、やっぱり大切なことは、知識じゃなくてあなたの体に染み付いていること。それこそが大切なことです。

要約してある情報だけ知って、知ったような気になっていないか?

僕が教則本などたくさん読んできて、一番思うのはこれ。教則本って、わかりやすくてなんぼなので、法則とか、主な例とか、そういうことばかり羅列してあるのが多いですね。まあしょうがないんですが、やっぱり音楽って部分だけで成り立ってるわけじゃないので、実践の勉強として考えるなら、部分だけじゃなくて全体を、曲なら一曲単位で覚えた方がいろいろ身になります。

公文式の教室に通っていたことがある人はいますか?僕は通ったことないんですが、ただ問題をひたすら解くというシンプルな教育方法がずっと残り続けている意味、それはやっぱり、かいつまんで法則を覚えたりするより、たくさんの量の実践をこなす方が実力がつく、そのプロセスにいろんな大切なことが含まれているから。

ステージやクリエイティブの現場で役に立つ真の実力を身につけるのがあなたの目標なら、曲を覚えて、曲を作って、ステージに立って発表する、というところまでやって、結果をみてまたもっとよくしていく、というプロセスを何回も繰り返さない限り、なんの成長もないと思ってください。

誰かがうまくいった知識でも、そのまま自分に当てはめるとうまくいかない。やっぱり自分流に消化してこそ使える。

知識というのは、知っているだけでは何にもならないし、むしろその知識を得るために時間を使っていて、無駄にいろんなことが気になったりして、邪魔になることだってあり得ます。いろんな知識を得る前に、誰もが考えそうな基本的なことを素直に何回も実践してきた人の方が圧倒的に早く成長していたりします。

なんでもググったら簡単にできる方法が見つかりそうな気がしますが、その程度のスキルならそもそも大した価値もないんです。それをどう自分のものにして、どう自分の作品にパフォーマンスに活かすか、そこにあなたのセンスが出てきます。決して、知るだけで満足した気にならないように!

とは言え、僕も今だにそういうこと、よくありますが・・汗

それでは今日も世の中に何か発信していきましょう!!