アンサンブルを第一に考えれば、音楽が変わる。


レッスンをしていると、うまくなりたい一心で自分のパフォーマンスにしか集中できてない状況に陥りがち。周りが見えてないというのはどんな状況でもいいことありません。

アンサンブルする意識があるかどうかで、全く違う音楽になってしまう。

日野元彦は「おまえらはアンサンブルできてないんだから。勉強しなきゃいけない」と言った – ほぼ週刊イケヤ新聞ブログ版

こちらのブログが面白かったのでシェア。ジャズだけでなくあらゆる音楽に通づることとして心に刻んでおいてほしい内容です。

ボーカルは得に、アンサンブルを意識しない方向にいきがち。リードなんだから周りが合わせてくれ、という考えもなしではないと思いますが、ポップスの世界でも海外のアーティストの歌のグルーヴを聞くと、ボーカリストがオケに合わせてグルーヴを生む力が強いと感じます。

日本人はどっちかというと、リズム全般を”合わせにいく”傾向が強い気がして、1、2、3、4、をきっちりみんなで合わせよう、という意識が強い。

でも多分グルーヴというのは全体が多少ずれあいながらうねりを生み出している方が心地よくて、海外の音源を聴いているとそんな感覚が自然に生まれているような気がします。

それが体型の違いから生まれるしなり、みたいなものなのか、ダンスする習慣が根付いているから、体を揺らして心地いいと感じるポイントをわかっているのか、わかりませんが、ことリズムに関してはやっぱり多くの日本人は”合わせる”もしくは、海外のものをそれっぽく真似する、という域からなかなか脱せていない気がします。

でも巨匠がアンサンブルのことについて指導する文化というのはとても素晴らしい。そんな文化を作ることができたら、日本のトップミュージシャンのレベルも上がるだろうなと。

このインタビューのように、ジャズのミュージシャンが、J-POPはダメだねというようなことを言う場面ってよくあるんですけど(笑)いろんな考え方はあるにせよ、こういった音楽を追求してきた人たちの考えの中によりよくしていくヒントがあるなら、ぜひ吸収していきたい内容です。

音程もリズムも調和していないのに、歌えているような感じがしてしまっている人。

レッスンをしていてたまにあるのですが、リズム、ハーモニーという音楽のごく基本的なことを感じ取れずに、勢いだけでできているような気持ちになってしまう傾向がある人が稀にいます。

カラオケに合わせて自分が歌う、というのも一つのアンサンブルですから、カラオケのリズムをさらに自分の歌で勢いづける、ハーモニーを綺麗に聞かせる、ということができて初めて音楽としていい歌、という風になるはずが

なんとなく自分の感情をのせて歌えばそれが伝わっている、みたいに思っている。それだったらむしろ、セリフでもいいと思うんですよ。

音楽の音楽としての良さって、みんなでその空間で同じリズムに同調していくことだったり、ハーモニーの美しさで感情を揺さぶられたりする部分。

それがないんだったら、詩の朗読でもいいですよね?

まず、そういう人は、リズムに乗っている心地よさ、ハモっている心地よさというのがわからない、もしくはその感覚が弱いのかもしれません。

それがないままに、これが正しい音程、正しいリズム、とか人に言われても響かないのは当然。本人も苦痛でしかないでしょう。まず、その心地よさを自分で感じること、それを反復できるように練習すること。

正解は頭より体でわかると僕は思っています。だから、考えるより感じろなんですね!w

それは大きく言えば、人間とこの世界のアンサンブルというか、なんらかの要因でその音楽が生み出す波動が体にとっていいものになっているのだと思っています。

つい、上昇志向になろうとすればするほど”自分が自分が”という意識で周りを見失いがちになりますが、音楽はどこまでいってもアンサンブル。他の奏者と、ひいてはその空間全体と、宇宙全体との調和をとろうとすることこそ、音楽の本質かもしれませんね。

この記事を書いた人

吉田 博
吉田 博
2004年、早稲田大学政治経済学部卒業後に歌を志す。メーカー営業マンとして働く傍ら2010年久保田利伸全国ツアーのコーラスメンバーに選出され脱サラ。楽曲提供、全国全都道府県ギター弾き語りツアーなど敢行。西野カナ"Dear Bride"、"Esperanza"、"beloved"他多数作曲(共作)、AKB48"M.T.に捧ぐ"作編曲、乃木坂46”光合成希望”作曲、XOX"ダイジョーブ"作詞作曲編曲など楽曲プロデュース。久保田利伸、嵐、堂本光一ツアーなどにコーラス参加。
 
LIVEARTIST代表。
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