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絶対音楽で生きていきたいなら、覚悟が大切。

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Hiroshi Yoshida

2015-12-26

人生の大きな決断というのは勇気のいるものです。何かを選ぶということは何かを捨てるということ。その決断が正しかったかどうかというのは、結果次第で変わるものです。

音楽で生きて行くというイバラの道。才能も大切だけど、”覚悟”のある人はブレない。

僕もことあるごとに大きな決断をして、生き方を選んできました。まるでサイコロを振って決めるようにノリで選んできた部分もありますが、結局どれだけ考えたって未来のことはわからない。選んだ以上はそこで頑張る、そして結果を出せばそれが正しい道になる、それだけのことです。

ただし、現代日本においては、幸か不幸か、ただ生きて行くだけなら割となんとかなってしまいます。

そんなに苦労して、音楽やら芸能で生きて行くんだ!と意気込まなくても、適当な会社にでも入って言われたことをやっているだけで人並みの暮らしができる。それで普通に幸せになれる。そう思ったら、その人並みの暮らしさえできなくなるリスクを背負って夢を追うなんて馬鹿馬鹿しいとすら思う瞬間があるでしょう。

おそらくミュージシャンやら芸能を志す人間なら、何度となくそういう壁にぶつかりながら生きて行くことになるかもしれません。

それでも、夢を追って生きることは素晴らしい、ということを胸を張って後輩たちに勧められるかというと、冷たいかもしれませんが、あなたがどれだけ頑張れるか次第です、としかいえません。むやみになんでもかんでも夢を追うことが素晴らしいなんて、僕は勧めません。

ただ普通に生きているだけでも人生は素晴らしいですよ!!

でもあなたの中にどうしても消えない心の声があって、自分はもっとできる、必ずもっと世に認められる、そういう消えない自信があるのなら、あなたは自然とその夢を追い続けることになると思います。僕はそういう感じです。たとえやめたくても、やめられない。どうしても音楽に戻ってきて、またチャンスがやってくる。そういう運命なのだと思います。

僕はサラリーマンだったので、大きなツアーの仕事が入った時に社長に相談したところ、”中途半端な気持ちで業界に入ったって生き残れない。やるなら会社を辞めて本気でやれ”と言われ、会社を辞めて音楽の道を選びました。

やはりこういう生き方を選んだゆえに、もう普通の職につくのも難しくなるし、そういう意味では退路を絶たれたのが良かったと思いますし、その時厳しい言葉をかけてくれた社長に今でも感謝しています。

時に人生は覚悟が必要です。リスクは山のようにあってあげればきりがない。成功する見込みもないのに見切り発車で退路を絶ってしまうのはリスクが大きすぎると思いますが、何か大きなチャンスが来た時には思い切って祈るようにして、ジャンプしてみるのもいいでしょう。

きっと神様があなたをキャッチしてくれますよ。