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コード進行をたくさん考えるより、定番進行でメロをたくさん考える方がヒットの近道。

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Hiroshi Yoshida

2016-10-14

作曲をしばらくやってみると、変わったコード進行をいろいろ知りたいと思うでしょう。それはもちろん必要なプロセスです。しかし、POPSにおいては、多くの人が聞き慣れたコード進行でいかにぐっとくるメロディーを考えるかの方が重要だったりします。

聞き慣れたコード進行なら、メロディーがすっと入ってくる。

もし普通の人が普通にきいていいなと思ってもらえるような音楽をやりたいなら、いくつかのド定番コード進行をひたすら体に染み込ませて、何百も何千もメロディーを考えた方が、ヒット曲につながる可能性は高いと思います。

JPOPの定番コード進行はこちらでも書きましたが、Cメジャーキーでの

F G Em   Am と進む系のド定番王道進行

C    G/B  Am  G  F   と進むハノン進行

これらの進行をサビの頭にして展開していくパターンなんて基本中の基本なので、何百曲でも作れるようにしましょう。

しばらくすると飽きてしまう?メロディがどうしても何かに似てしまう?もちろんそれはわかります。それでも、その中で新鮮な何かを見つけていくことで、誰が聞いてもキャッチーに聞こえるメロディをみつけられるはずです。

他にも、JPOPのヒット曲のコード進行を真似してメロディを作ってみるのは本当に大切ですから、コード進行にあれこれ悩むくらいなら、既存の曲のコード進行から考えていってみてください。そっちの方が曲としての完成度も高く聞こえますよ。

コード進行はただの土台。どんどん真似してみよう。

メロディや歌詞は当然、そっくりそのまま真似できるものでもないですが、コード進行はただの大枠です。あの曲のAメロのコード進行と違う曲のBメロ、サビは王道の進行で、なんてことも臨機応変にいろいろ試してみたら、あっという間に完成度の高い曲の骨格ができます。

オリジナリティを追求するあまりコード進行まで凝ったものにしようとするのもいいですが、無難な進行で斬新なメロディや言葉を生み出す努力はもっと大切。

アレンジ次第で、リズムが違ったりキーが違ったりすれば、まったく違うメロディが浮かんだりしますので。ぜひ、いろいろなコード進行にトライしてみましょう。

そうしているうちに、自然とコード進行まで頭の中に鳴るようになりますよ。