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2004年、早稲田大学政治経済学部卒業後に歌を志す。メーカー営業マンとして働く傍ら2010年久保田利伸全国ツアーのコーラスメンバーに選出され脱サラ。楽曲提供、全国全都道府県ギター弾き語りツアーなど敢行。西野カナ"Dear Bride"、"Esperanza"、"beloved"他多数作曲(共作)、AKB48"M.T.に捧ぐ"作編曲、乃木坂46”光合成希望”作曲、XOX"ダイジョーブ"作詞作曲編曲など楽曲プロデュース。久保田利伸、嵐、堂本光一ツアーなどにコーラス参加。   LIVEARTIST代表。 レッスンを予約 新曲MV公開中。

ルールも正解もない。みんな新鮮なものを求めてる。

音楽やアートにルールはありません。何かのジャンルやスタイルが生まれ、それが発展していく中でそれをうまくやる人たちが現れ、”正しいのはこっちだ”とか”あんなのは邪道だ”とか、いろんなことを言い出しますが、そもそもそういう人に限って、そのスタイルのオリジネイターではなかったりします。

もちろん、言葉と同じように、特定の文法があってこそ、コミュニケーションが取れるので、そういう意味ではルールは必要です。例えばJPOPの世界で活躍しようと思うなら、やっぱり一般の人がぱっと聞いて理解できる形につくれるだけの基礎はあったほうがいいと思います。

あくまでそれができた上で、その文脈をちょっとずつ壊すように新しいものを追求していってください。

人は新鮮な刺激を常に探しています。ありきたりで、どこかで聞いたことのあるようなものを、すごくクオリティ高くやれるようになる、というのは基礎力として大切ですが、それだけでは世に出れないことのほうが多いです。

そういうものは、なんか古いね、と言われてしまうことが多いんです。

プロの楽器奏者が作った曲を聞いた時などに、あまりにクオリティを追求するあまり、過去の誰かが作り上げたスタイルを見事にやってのける、そのクオリティこそが音楽の良さだ、というふうな価値観になってしまっているなと感じる時があります。

それはそれで悪くないと思いますが、こと、世の中に注目されようと思ったらやっぱり

今、この時代に、新鮮に感じてもらえる何か。

がないと、難しいのです。

昨今のEDMのように、テクノロジーを利用して生まれる音楽というのは新しい刺激を与えてくれるでしょうが、既存の楽器でも、新しいスタイルで演奏する人たちが現れたり、歌についても歌い回しやフレーズの流行り廃りは常にあります。

だから、少しうまくなって、いろいろできるようになった時、自分はできる、これが自分のスタイルだ、と思うのはまだまだ早い。一生かけていろんなことを吸収し、新しいものを追求していけるはずですよ。

 

夢中なら、無敵モード。

何かに夢中になって、時間さえ忘れてた、という経験を誰もがしたことがあると思います。

そんなとき、人は最も自分の能力を発揮できている、最強モードになっているんだと思います。

人は興味のあることを最も効率よく吸収できるといいますが、いやいややらされている状態よりも、何かにハマってしまっている状態のほうが学習が早いのは当たり前ですね。

僕も何かの歌をうまく歌いこなしたい!と思ったり、もっとここの部分をいい感じに歌いたい!と熱中してしまって、気がついたらずっと練習してしまっていた、ということはよくあります。

結局、人は試行錯誤の繰り返しでしか成長できません。やりたい、けどできない、また挑戦、失敗、でもやりたい・・その繰り返しで少しずつ成長するんですね。

それをものすごい勢いで繰り返している状況こそ、夢中になっているという状況ではないでしょうか?

そこで大事なのは、同じことの繰り返しでは、夢中にはなれないというところです。

一つクリアしたらまた次、次といけるから熱中できるのであって、すでにクリアできた全く同じ課題に取り組むのはなんだかつまらないと感じてしまうものです。

ただ、例えば基礎練習として同じスケールの上がり下がりをやるとして、

なんだこれ毎日やってるしつまんないな・・

というのは違います。同じ練習を通して、今日はもっと楽に歌えるようにとか、もっと遠くに飛ばせるようにとか、チャレンジする要素を入れることで、どんな単調な練習でもやりがいあるものになるし、新しい可能性を発見できますよ。

 

 

 

 

アーティストは交渉が苦手。だから強くなろう。

とかく日本人は交渉が苦手と言われますが、特に金銭面のデリケートな部分で、自分の主張を強くいうことが苦手な人は多いはず。僕もそれでいろいろと苦労はしてきました。

悲しいかな、ビジネスの世界では、黙っていても自分の良いようにしてくれる人はよほど神様みたいな人だと思った方が良いと思います。Win-Winできちんと考えてくれるパートナーと組めればいいですが、こちらの無知につけ込んで払うべきものを払わないとか、弱い立場の人間を安く使おうという発想の人は多くいます。

正直まだ駆け出しの頃はそれでもいろいろ経験させてもらえるので、黙ってやっていた方がいいこともあります。僕も自分が仕事を受ける側としても、誰かに頼む側としても、不満を抱えたままやりつづけていろんな壁にぶつかったり、人に迷惑をかけてしまったり、それでいろんな経験をさせてもらえて今があるので、すべて感謝しています。

ただ、これも経験でしかないかもしれませんが、人を見て、実績があって信頼できる人ならノーギャラでも仕事を引き受ける、なんだかよく分からない人の話には乗らないという、人を見極める嗅覚は身につけておいた方がいいと思います。

誠実な人なら、あなたがどんな立場でも、仕事として頼むなら必ず最初にギャラのことを言ってきます。

”今はギャラは交通費しか払えないけど、こういう思いでやっていて将来的にはこうなるかもしれないからやってみない?”

こういう話で、乗ってみたけど将来的に何にもならなかった・・というケースもたくさんあるんですが、最初にそうやって条件を提示してくれる時点で信頼できる人だと僕は思います。そしてそういうことなら、あなたも協力してプロジェクトが成功するように積極的に意見もするべきでしょう。

実際、僕が人に仕事を頼む時にも、若い頃はあやふやなまま始めてしまって後々いろいろこじれて気持ち悪く終わる、という失敗がいくつかあったので、お金に関することだけは絶対に気をつけるようにしています。

みんなが若くてお金のこととかあまり考えてないようなノリで始めるならいいと思いますが、お金の問題を曖昧にするような大人は少し疑ってかかったほうが身のためかもしれません。

そういった局面でも自分の価値を信じてはっきりと自分の主張を言えるようになりたいですね。

批判を恐れず、踏み出した人だけ先に進める。

人前に出てなんぼ、目立ってなんぼのアーティストですから、あなたのことを好きになってくれる人ばかりではないでしょう。多少なりとも批判や中傷、笑われることだってあるかもしれません。

プロの世界に入ったとしても、絶対にそういう声はあり続けます。有名人のことを2ちゃんねるで検索してみれば、悪口を何も言われていない人の方が珍しいということがわかるでしょう。

誰しも完璧ではないので、何か批判しようと思えばいくらでもできてしまいます。ただ、その受け止めかた次第であなたの人生は大きく変わってしまいます。

そういう批判を、ただの誹謗中傷としてスルーするのか、逆に真に受けてしまって気にして何もできなくなるのか。人それぞれだと思いますが、僕は”そういう批判もあるんだな”と思って少し心に留めておく程度にします。実際的を得た指摘をされることもあるので、そういう時はできるだけ改善できるようにします。

なんども言いますが、アーティストには自信が絶対に必要です。ステージを降りたらビビりまくりのヘタレでもいいかもしれませんが、パフォーマンスしている間だけは絶対に自分を信じてやり切らなければならないのです。

逆にいえば、自分のパフォーマンスを信じ切ってやっていれば、そんな批判は大して気にならないはずです。

自分は自分の信じたことを全力でやるだけ。それ以外に何ができるの??という開きなおりです。

そういう強いマインドがあれば、多少のことで心はゆるぎません。それが逆に、普段から練習も中途半端で、今後のことも不安だらけ、いつもどこか自分を責めてしまうような毎日を送っていると、その心の隙に、そういう心無い言葉が刺さってくるのです。

得てしてそういう心無いことを言うような人達も、同じように満たされない人生を送っていたりします。足の引っ張り合いみたいなものなのです。

必要以上にムキになって反論したり、気にしすぎたり、落ち込んだり、そんなのは時間の無駄です。わかっていてもそうなってしまう・・という人は、自分自身の普段からのありかたを見直してみましょう。

朝から精一杯仕事(勉強?)して、いっぱい練習して、今日も1日やりきったな。という小さな充実感、達成感を日々感じていれば、あなたはきっと自分の人生を信じられるようになります。それがすなわち自信につながっていくのです。

あなたが心のそこから夢中になって、楽しんで、精一杯やれているなら、それこそそんな雑音すら聞こえてこないはずですよ。

いいイメージを鮮烈に頭に刻むために、ライブを体験しに行こう。

昨今ではインターネットでいろいろな音楽が簡単に手に入るようになったので、いろいろ聞いているだけでも飽きないし、ずっと新しいものを探していたくなりますね。

まだ今ほど音楽の情報が簡単に手に入らなかった時代でも、レコードを延々漁ったり、家で鑑賞するだけで満足したりする音楽ファンもたくさんいて、それはそれで悪くはないのですが

もしあなたが歌を歌ったり、ステージに立ってパフォーマンスをしたいなら、ぜひライブの現場に行ってみましょう。

その理由をいくつか。

①情報量が違いすぎるので、鮮烈に記憶に残る。

そこの会場にたどり着くところから、会場の空気、ファンの人たちの感じ、本人の立ち振る舞いまで、生は情報量が桁違いです。特に若い頃に見に行って感動したライブなどは一生覚えているもので、音楽性にも強い影響を与えます。

友達のライブとかでも、もっと俺ならこうするな、とか、映像ではわからないことがどんどん浮かんでくるでしょう。それだけ現場では五感も脳みそもフル回転するんですね。僕は結構引きこもって家でいろいろしがちだったので、もっと若い頃にいろんなライブを見に行っていれば音楽性も変わっただろうなと思います。

②いろんな人との出会いがある。同じ空間を共有できた一体感はかけがえのないもの。

海外に旅行にいくと日本人に会うだけでとても親近感が湧いたりしますが、同じライブに行っていた、ということもすごく親近感が湧いたりします。知らない人と隣り合って、お話するということは日本ではあまりないかもしれませんが、小さな友達のライブとかだと、友達の友達を紹介してもらえたり、いろんな出会いがあるでしょう。結局音楽活動を続けていく上ではつながりが全てです。みんなといろんな話をして、刺激を交換しあいましょう。

③自分がそこに立っているというイメージがしやすくなる。

やっぱり現場にいると、自分が代わりにメインに立っていたらどうだろうということがイメージしやすくなります。僕も大きな会場のライブをほとんど見たことがなかったのですが、プロのステージに立って初めて、それまでは夢の世界でしかなかったステージが現実的に見えるようになりました。

リアルにイメージする、ということは、自分をそこに近づけていく上で本当に大事なことなので、なるべく現実の体験を積み重ねていきましょう。

数万人規模のドームとかスタジアムで歌うってどんな気分??

数万人規模のコンサートでコーラスさせていただく機会があるのですが、それってどんな気分ですか?とよく聞かれます。

結論から言うなら、慣れたらどこでも一緒です!

1000人から3000人人くらいのキャパのホールツアー、10000以上のアリーナツアーも経験させていただいて、最初は確かに”ドームでかいなー!”と思いましたが、大規模なプロの現場の緊張感はキャパに関係なく同じ。

逆にプライベートな小さなパーティーとかで、ものすごく至近距離からみんながシーンとしてただ自分の音だけ聞かれている・・とかの方が緊張感あったりします。

あと、大きい会場はだいたいイヤーモニターなので、なんだか大きい会場なのに家でヘッドホンで音楽を聴いているような感じで歌えるので、そのギャップがまた、慣れると落ち着いてしまって・・リラックスしてできますよ。

歓声も含めて大きい音を聞きながら歌う方がテンションは上がるので、どっちがいいのかはわからないですが、耳を守る意味でも最近はどんどんイヤーモニターが増えていますね。

ただやっぱり、たまにサウンドチェックの時とかにイヤーモニターを外して、でっかいスピーカーから会場中に自分の声が響き渡るのを聞くと本当に気持ちいいですよ!!

いつかメインで大きなステージに立って歌って、そんな気持ちを味わえるように、チャレンジし続けて!!

そして普段から、そんな大きな会場にいる自分を想像しながら練習していれば、自然とスケールの大きな表現になっていくはずですよ。

完璧主義が成長を妨げる。

初心者にありがちな姿勢として、もっとうまくなって、完璧にできるようになったらライブしよう!というのがありますが、僕はいつも、そういう人に”先にライブを決めてしまった方がいい”と言います。

もちろん、いきなり武道館でライブができるわけではありません。現実的な範囲で、ライブハウスのブッキングライブでもいいし、小さな発表会でもいいので、期限を切って、そこまでに何かを見せれるように必死で練習する、という意識をもつことが大切ということです。

”習うより慣れろ”という言葉もあるように、自転車に乗るのに”まず右足を踏んで、右に倒れそうになったら左に体重をかけて〜”というふうに言葉で延々説明を受けたところで、乗れるようになる人は一人もいないし、自転車のないところでそれを延々シュミレーションしたところで、実際に乗ってみないことには何にもならないのです。

いいライブができるようになるためにはライブをやるのが一番の練習。

うまく歌えるようになったら一生一人カラオケだけで自己満足でいい!という人も中にはいるかもしれませんが、やっぱり音楽はたくさんの人と共有してこそ感動が何倍にもなるもの。

人前に出ることを避けていたら、音楽のもっと本質的に重要な部分さえわからなくなって、ひたすら盲目的に自分のこだわりを追求してしまったりします。

それはそれで面白いものになったりもするので、そういう方向性でいきたいのなら好きなだけ追求したらいいと思いますが、僕の個人的な経験からいうと、もっと広い世界へ意識を向ければもっと素晴らしい世界が見えると思います。

僕も昔から家にこもってひたすらものを作ったりするのが好きなタイプだったので、ずっと人に聞かせることもない曲を作っていたりもしました。ひたすらマニアックなものを追求して、素晴らしいと思えるものができたら発表しようと思っていたのです。

でもニューヨークに旅行に行った時にハーレムの教会で見たゴスペルに衝撃を受けました。決してみんながみんなうまいわけではない黒人たちの歌は今まで見た何よりもエモーショナルで、自分が家にこもって追求していた音楽と全く違う音楽のあり方、心が震えるような世界がそこにあったのです。

僕はそれから歌を歌うようになりました。人前で歌うなんてカッコ悪いとすら思っていた時期もあったのですが、やっぱりたくさんの人と音楽を、感動を共有したいという思いが僕の中に確かにあった。

もちろん、何かの音楽ジャンルを否定したいわけではありません。どんな音楽性でもいいのですが、それをたくさんの人に聞いてもらう活動、共有しようとする活動は、常に続けた方がいいということを言いたいのです。

死んでから作品が発見されて、それが評価されて広まるというようなこともアートの世界ではよくありますが、ライブに生きる音楽家なら、やっぱり生きているうちに、その喜びを味わってほしいなと思います。

“ライブ”すなわち生きていることこそが、あなたの一番の作品なのだから。

意識が変われば全てが変わる。

なんだか仰々しいタイトルになってしまいましたが、これは何度でも言いたい話。

いろんなノウハウや細かいテクニックはあれども、一番大切なのはあなたの意識。

あなたの意識の中にどんなビジョンがあって、どんなイメージを持っているのか、それがあなたが表現し得る全てであって、技術はそれを助ける程度のもの。

その思いが強烈であれば、行動も自ずと変わるし、パフォーマンスにも表れてくるはず。

もっと気持ちよく歌いたい

空を飛ぶように自由に歌いたい

魂が震えるほど熱く叫びたい

どうしてもあの子を振り向かせたい

心の中のイメージはなんでもいいけど、それがパフォーマンスを通して伝わるだけです。

もっともっとその思いをたぎらせて、大きく大きくしていきましょう。

それがやがて外の世界に響く時まで。

心の中にあるいろんな感情を全て吐き出せるのが音楽の素晴らしさです。

プロになる、上手くなる、それも大切なあなたの夢かもしれませんが、それらは全ての結果としてついてくるもの。

迷った時も、目的を見失いそうになった時も、音楽が答えを教えてくれます。

そうやって僕も音楽を続けてこれたし、その素晴らしさを皆さんと共有し続けていけるように、これからもずっとやり続けていくつもりですよ。