Hiroshi Yoshida
2016-03-29
最近は何かと精神的な傾向に名前をつけて病気のように扱うのが流行ってる?ような気がしますが・・いろいろ言われているように、アーティストってそういう傾向強いですよね。
先日ヘンリーダーガーの絵を見てとても感動したのですが
壮大すぎた黒歴史…非現実の王国に生きたヘンリー・ダーガーの孤独な人生 – NAVER まとめ
彼も完全に自閉症的な傾向のある人ですね。
音楽に限らず、アートやクリエイティブの世界で突出した作品をつくる人の中では、こういったコミュニケーション障害の傾向をもつ人も多いですよね。細部に異常なほどこだわりを見せる、同じことを何度も繰り返す、他人の気持ちがわからない、空気が読めない、自分中心。
社会に生きる上では、やっぱりなんらかの方法で周りと共存していくことが必要。そういう意味で、いろいろな人とコミュニケーションする必要があるビジネス面ではコミュニケーション能力が必須。だから何らかのマネジメントについてもらうことで、商業的に成功できる。
そういう流れは昔からよくあると思います。
しかし、作っている作品が素晴らしければ、今はネットで作品が勝手に拡散して、やり方次第で、コミュニケーション能力が低くても世に出れる時代だと思います。そういう意味ではずっとパソコンに向かっているだけでスターになれる可能性もある。
僕もだいぶ以前は家にこもって一人で作品をひたすら作り続けるような傾向がありました。ただ、当時はネットで音源をアップするというのもそんなに普及してなかったので、デモテープをレーベルに送るというだけで精一杯。そしてなんの返答もなく、撃沈。
それでもやっぱり、歌をいろんな人にきいてもらいたいと思ってバンドのメンバー募集をみて加入したり。結局うまくいかなかったけど、そうやって少しづつ、人とコミュニケーションしながら何かをやっていく、という能力を身につけていった気がします。
全く自由すぎる行動をとるアーティストというのも、なんだかかっこいい、と思われてしまう世界ですが、やっぱりプロというのはお金が絡むので、一人の独断で自由すぎると周りはついていけなくなります。
それを上回るほどのなんらかの魅力があるならばいいでしょう。でもそれも、長く続けられるかというと、破滅的な最後を迎えるパターンも多々あります。
結局何が幸せなのか。一人でひたすらいい作品を追求して、いいものができた!という喜びと、チームで一丸となって一体になれた喜び。僕の経験からいうと、もちろんどちらも素晴らしいですが、やっぱりたくさんの人を巻き込んで、世の中に認められるというのは格別の喜びがあります。
人に評価されたい!という思いがあなたの中に少しでもあるのならば、自分から心を開いて世の中に関わっていく、という姿勢があれば、見える世界も変わっていくはずですよ。