⒈自分の信じたことを貫く。

一般社会なら、多数決だったり、いろんな市場調査を経て必要と思われる製品が世に出たりするものですが、アーティストに関しては、自分が強烈に信じたものを貫くことで成功することの方が圧倒的に多い気がします。

だから、すでに成功したアーティストの真似をして、何もかも真似しようとしても、あなたにはあなたなりのスタイルで成功する方法しかありません。

成功しているあの人にはできることが自分にはできない・・だから自分は成功できないのでは？と思うこともあるかもしれませんが、あなたにできることを圧倒的に伸ばしていけば絶対に多くの人に伝わるあなただけのスタイルを確立できるはずです。

⒉細部に妥協をしない。

僕なりにいろいろな人に接してきて、アーティストとして成功している人は何かしら異常と思えるようなこだわりがあるなということを感じます。はたから見ると、それって無駄じゃないの？病気じゃないの？と思えるほどのこだわりが、圧倒的な違いになっているということはよくあります。アートに関しては、効率よく、うまくやる、というスタンスが通用しない場合も多いです。

⒊学び続けるが、真似では終わらない。

真のアーティストは、他のアーティストから学ぶ量も多いです。ミュージシャンはやっぱりたくさんの音楽を聴いているし、ライブも見ています。他のいろいろなジャンルのアートへの好奇心も旺盛。そこからいろいろな刺激を受け、取り入れられるところは取り入れながら、もちろんパクリだというところでは終わらないオリジナルなものに消化していくセンスがいいですよね。

結局人はマネすることでしか成長できないし、成長がなければただの同じことの繰り返しになります。個人的にも、いつも通りのパターンのことをやっているより、やったことのないことにチャレンジしている時の方が集中もできるし、面白くていいものができる気がします。

⒋誰も歩いたことのない道を行く。

前例のないこと、今までの誰ともにていないスタイル、ともすれば理解されないような斬新なものでも、自分が信じたものなら貫き通す、それが次第に共感を呼んで、新しい道になり、スタンダードになっていく。アートとはそんなことの繰り返しです。

逆に言えば、既存のスタイルをうまくマネできないからといってそこで諦めるのはもったいない。それならあなたにできるスタイルを新しいスタイルとして広めていけばいいのです。そのくらいのエネルギーをもっていれば、どんなものでも白を黒に変えていけるでしょう。

⒌世界へ積極的に問い続ける。

アウトサイダーアーティストのように、生涯自分のために作品を作り続けるだけで満足という人は別かもしれませんが、やっぱり誰もが生きている間に自分の作品を認めてもらいたいと願うものでしょう。そのためには、とにかくずっと世の中にアピールを続けることです。

アーティストは内にこもるタイプの人が多いので、もしだれか自分以外にPRしてくれる人がいるならそれでもいいのかもしれませんが、そこに至るまでにはやっぱり多くの人に自分からアピールしてチャンスを掴みにいきましょう。

⒍とにかくやり続ける。

バッハ、モーツアルト、ピカソ、偉大なアーティストに共通しているシンプルだけど、圧倒的な違い、それは作品の量が多いということ。下手な鉄砲も数撃ちゃ当たるという諺もありますが、下手じゃない人たちが数撃っていれば当たらないわけがありませんよね。そこは圧倒的な差になっていると思います。

そういう意味では、やり続けるということがとにかく一番大切。やり続ければスキルも人脈もPR効果も何もかも上がって、数が積もっていけばそれが全て財産になります。

⒎”成功”を望まない。

最後に矛盾しているようですが、アートとはある意味で、”成功”したいと思う気持ちが見えると邪魔になってしまうもの。野心は大切ですが、見ている人にはそれは割とどうでもよくて、純粋に心が動かされるものが見たいと思っているだけですよね。

そして、自分の経験から言っても、成功したいという気持ちばかりが大きくなると、成功できない自分に苛立ったり、焦ったり、惨めになったり、心が乱れる気がします。

一番大切なのは、目の前にある自分の作品をいいものにしたいという気持ち、そしてやっていてもっとこうしたいというアイデアが湧いてくることが心から楽しくて夢中になれること。そうしてる間にいいものができた時の喜び。そんなことを繰り返しているうちにレベルも上がっていくものです。

その先にきっと、あなたなりの成功があるのでは？？

人それぞれ、アーティストとしての”成功”というのがなんなのかいろいろあると思いますが、なにかがヒントになればと思います。