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アドリブできる力が本当の実力。作曲のために。

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Hiroshi Yoshida

2015-12-08

ジャムセッションなどで、初対面のミュージシャンたちと会話するように自由に演奏でコミュニケーションできたらかっこいいですよね。

アドリブ、つまり、その場に流れている音楽を瞬時に理解し、それに合わせて自分の音をプレイすることができるようになれば、ミュージシャンとして怖いものなしとも言えます。

普通のシンガー志望の子にとっては、アドリブの能力なんて必要ないと思われるかもしれませんが、作曲をしようと思ったらそれは必須のスキルです。なぜなら、アドリブ=作曲だと僕は思うからです。

アドリブしようとおもったら、あなたの中で完全に消化された、体に染みついているフレーズしか出てきません。それがたとえ、誰かの曲の何かのフレーズだったとしても、自然にでてくるものであれば、それはあなたの曲になっているのです。そして、そうやって自然に出てきたものは必然的にあなたらしい、説得力のあるものになっています。

以前にもどこかで書きましたが、意図的に別の何かの曲みたいにしようと思っているうちは、その何かの出来損ないにしかなりません。そうではなく、あなたが好きで覚えたフレーズやら、どこかで聞いた気に入ったフレーズがあなたの中で自然に消化されて、ストックされていき、それが体に染みついているのなら、それはあなたのオリジナルでしかない、あなたの音楽になっていると思います。

もちろん、たくさんのフレーズを覚えていけばもっと流暢にフレーズをつなげていけます。そうやっていろいろな場面に対応出来るようになるのです。

いろいろな曲をコピーして、たくさん覚えていけば、あなたにもきっと、その場でなにか作ってみて!とか、他の共演ミュージシャンにセッションしよう!といわれたとか、そういう無茶振りに対応できるようになりますよ。